長野県の縫製所の遠藤です。
やっと梅雨明けになりましたが、とたんに連日暑い日が続きますね。ちよっと前に今年は冷夏だなんて天気予想がありましたが、予想修正があったらしく冷夏ではなくなったようですね。
さて、前回にスタイルカーテンの紹介をかるくさせていただきましたが、今日は製作工程を載せたいと思います。
今回制作したカーテンはスタイルカーテンのスカラップM型、裾15cmフリル、上部が75mmギャザーテープ仕様になります。
まずフリルを作ります。フリルは本体生地巾の3倍強の生地の長さを必要とします。今回の生地は横使いのレースだったので、生地は糸を抜きながら生地をはさみで切っていきます。
生地を裁ったら、メローロックミシンで生地を繫ぎ合わせ必要な長さにして、裾部分をメローロックで縫っていきます。
次に本体部分の生地を裁ちます。生地巾は出来上がりサイズの2倍~2.5倍で裁ちます。スカラップの形は中心から左右対象なので、本体生地を半分に折って製作する型の形にチャコで印をつけます。型はある程度の決まった型紙がありますが、仕上がりサイズによって形は変わりますので、そのつど、手で書き直します。うまくチャコ線が引けたらはさみでカットします。
フリルと本体生地を合体します。以前紹介しましたが、このフリルミシンはフリルを作りながら一緒にセットする本体生地を縫い合わせることができます。曲線部分は生地が外れて縫いやすいので、注意しながらゆっくり縫います。
フリルと本体生地が縫いあわせたら、繫ぎ部分が外れて縫っていないかチェックしてから丈決めをします。スカラップM型の場合の丈決めは生地を半折りにした状態で、置いて計って切ります。
丈決めをして生地を裁ったら生地を決められたcmで折り返しアイロンで痕をつけます。その後本縫いミシンでギャザーテープを縫いつけていきます。
ギャザーテープを縫い付けたらギャザー紐を引っ張り出来上がりサイズまで縮めてギャザーのよりかたを均等にならします。フックですが、ギャザーテープ専用のフックがあるので、これを大体10cm間隔で入れていきます。
出来上がった生地を吊ってみて丈や形が悪くないかなど検品します。良かったら、ほつれ糸などが出ていないかチェックして出来上がりとなります。以上がスカラップカーテンの工程になりますが、やはりスタイルカーテンは通常カーテンよりも制作工程が多くなっていますね。
長野県諏訪市にあるゆうあい縫製所ではこの様なカーテン制作もしています。通常の形のカーテンに飽きたらスカラップカーテンなどに変えてみてはいかがでしょうか?