長野県安曇野市穂高 H様邸 施工例
~ログハウスのカーテンの取り付け方~
ログハウスと一言でいっても、いくつかのパターンがあります。 丸ログを使ったもの、角ログを使ったものなど。
今回は長野県安曇野市穂高の別荘地に角ログのログハウスを建てられたH様邸をご紹介致します。
日本の代表的建築の軸組工法と一線を画すログハウスは丸太組工法です。日本古来の正倉院の校倉造りもある意味ログハウスと言えます。
まず、ログハウスの一番の特徴といえば、セトリングではないでしょうか。そのセトリングとは、木材の加重と乾燥によってログが沈み込む現象のことであり、トータルで10cmも沈み込む可能性もあり、窓回りの構造が沈み込んでも影響がないように特殊な構造になっています。
H様邸は、4隅にダイヤがあるタイプですが、一般的にはトリムボードというものが上部についています。これによりログが沈み込んでも見た目には分からないようになっています。
ただ、この窓のためカーテン、ブラインドなどの施工が難しいのです。
また、今回のH様邸は、窓がドレ―キップというタイプで、これが最大の難関です。
ドレ―キップとは、一つの窓で内開きと内倒し二通りの開け方ができるタイプであり、今回のH様邸はその操作をするレバーが部屋内に10cmほど出ているわけで、この両方の操作をスムーズに行うためのカーテンの種類の選び方とサイズの設定は簡単ではないのです。 ただ、この難関というのは、僕らの出番ということもできるわけです。
リビング
カーテンレールを取り付けるのに今回更に難しかったのが、下がり天井との絡みです。
また今回の現場とは違う対応として、セトリングを回避するためトリムボードに裏のログに届かない位の短いビスを打つ時もあります。 この場合トリムボードがしっかりついているかハウスメーカーに確認が必要になります。
今回は、ログに直接ビスを打つことにしました。 ただ、ビスの位置は慎重に、ログの上端下端は避けます。ログの沈み込むという動きを止めないためです。
ただ、今回下がり天井が低く取り付け位置にかなり注意をしました。
最大のポイントは、カーテンレールのブラケットの左右の位置になります。 これでドレ―キップの窓の内開きと内倒しができるか決まります。
カーテンを付けてみました。
このようにまず内開きが可能になりました。
次に内倒しも問題ありません。
使用レール:TOSO ウッディ28 使用生地:ナイスプライス ノーアBK
寝室
寝室にもウッドレ―ルと遮光のドレープカーテンを付けました。
内開きもOK。
内倒しもOKです。
レールはゆうあいオリジナルのウッドレールになりました。
リビングは冒頭の写真のように二間間口の250cm丈のカーテンが南面にありましたので、メーカー品の方が耐久性に優れていると判断しメーカー品をお勧めしました。
寝室は一間間口の140cm丈でしたのでコストパフォーマンスに優れるゆうあいオリジナルのウッドレールをお勧めしました。
使用レール:ゆうあいオリジナルウッドレール 使用生地:ナイスプライス セリーGN