お部屋コーディネート施工例#359

長野県諏訪郡下諏訪町 I様邸 施工例

~ウィリアム・モリス コーディネート~

~リビングの「いちご泥棒」と組み合わせるダイニングのカーテン~

ウィリアム・モリスの「StrawberryThief(いちご泥棒)」を気に入られたI様。


リビングとダイニングのカーテンを交換させて頂きました。



一番有名なカラーリングである、INDIGO/MINERAL(インディゴ/ミネラル)



【StrawberryThief】(いちご泥棒)


1883年 William Morris


ウィリアム・モリスの数多いデザインの中でも、ひときわ不動の人気を


誇るデザインのひとつ。


モリスの夏の別荘「ケルムスコット・マナー」の家庭菜園からツグミが苺を


盗んでいる様子を描いたもの。


オリジナルは抜染プリント生地で、2011年、モリス商会創設150周年記念


「Morris Archive Collection」において再生産・復刻され、


2013年には「Morris Archive Collection Ⅱ」にて壁紙も生産される。



(輸入生地:全5色/壁紙:全3色)


↓カーテン生地 INDIGO/MINERAL以外の4色



メインとなるリビング掃出し窓は迷うことなく「いちご泥棒」 INDIGO/MINERAL に決まりました。


リビング

【ドレープ】


巾290cm*丈231cm 2つ山ヒダ 遮光裏地付


Strawberry Thief 220313 INDIGO/MINERAL


遮光裏地 東リ KTB5353 無地 水色系



カーテン仕様は1.5倍2つ山ヒダ。


カーテンの柄を「画」としてよく見える様、ヒダを少なめにしました。


山をつまんでいる部分の生地が少し平に近づくので柄を見たい場合はオススメです。




また日焼けによる色褪せを軽減する為に遮光裏地を付けています。



↑いちご泥棒の色に合わせて水色系の裏地。


日焼け防御の他に、冬の断熱効果アップやきれいなプリーツが


出やすい等のメリットもあります。


【レース】


巾274cm*丈231cm 2つ山ヒダ 裾ウエイトテープ加工


東リ KTB5394 ナチュラル



レースはプレーンボイルのナチュラル色。


飾り気のない無地のボイルがモリスのデザインを惹き立てます。



↑タッセルもアクセントになるように変更。


タッセル ベガ チャコール


割と何にでも合ってしまうチャコール色。


ブルー系よりもしっくりくると思います。



↑こんな感じで完成したリビング。


この「いちご泥棒」とコーディネートするダイニングの生地は・・・。


色々ひねりを加えて考えました。


ダイニング

【LOVE IS ENOUGH】(ラブ イズ イナフ)


2013年 Alison Gee



1872年に出版されたモリスの詩のタイトルが、モリスデザインの


書体で組み込まれています。


ヴィクトリア&アルバート博物館(V&A)のグリーン・ダイニング・ルームの


壁面デザインに基づくかわいらしい華のパターンの上に置かれています。



↓モリスへの敬意を込めた「ラブ イズ イナフ」の3色の中から「赤」を選びました。



いちご泥棒のインディゴカラーに合わせる色として、


①「赤」位のインパクトがあっても良いのでは。


②苺の「赤色」との合わせ。


③リビングと違う色を使い変化をつけたい。


等、色々な考えがありました。


最終的に生地を窓に合わせて決定したのです・・・が、予期せぬ事が起こりました。



「ラブ イズ イナフ」は廃番予定の生地でBRICK/MANILLA(赤色の生地)は


全世界で10m程しか残っていないと言うのです。


直ぐに切り換えて第二希望の「青色」を注文。こちらは何とか確保できました。


(ラブ イズ イナフ  2017・12月現在は廃番柄となっています。)


【ドレープ】


巾178cm*丈156cm 3つ山ヒダ 遮光裏地付


LOVE IS ENOUGH 222519 CHINA BLUE/BELLUM


遮光裏地 東リ KTB5350 無地 ベージュ系



「赤」が廃番で残念な気持ちでしたが、「青」の完成形を観たら吹き飛びました。



↑小さい花の部分は赤系の色で類似性もあります。


さわやかで雰囲気も良いです。↓



レースはリビングとお揃いのプレーンボイル ナチュラル。↓



裏地はベージュ系で合わせました。↑



タッセルはリビングのベガより少し小さめの房付きです。


TOSO タッセル KO6* ブルー


ゆうあいスタッフからのコメント


I様、写真の御協力ありがとうございました。


リビングに選ばれたカーテン生地「いちご泥棒」は、遊び心とストーリー性がある


人気のデザインです。


カーテンのサイズも大きくて、見応えのある「画」に仕上がったと思います。


それに対して選んだ「ラブ イズ イナフ」も、メッセージ性の強い特徴的なものになりました。


リビングとのバランスも良い感じでした。


お揃いでコーディネートも悪くはないですが、ウィリアム・モリスのデザインは


2種以上を組み合わせて選ぶところに面白さと魅力があると思います。


カーテンだけではなく、例えばクッションやテーブルセンター等で


変化をつけてみるのも楽しいですよ。