茅野市 H様邸
~プラマードU 内窓施工~
寝室の北側にある大きな出窓からの冷気が気になるとご来店されたH様。
ガラスの知識もお持ちで、どうせやるなら!と、Low―eの複層ガラスを選ばれました。(単板ガラスや普通の複層ガラスより金額が高いんです)
Low―e複層ガラスとは、内面部に特殊金属膜を設けたガラスのことです。
2枚ある(=複層)ガラスのうち、外側のガラスの内面側に特殊金属膜を設けた「遮熱タイプ」と、内側のガラスの外面側に特殊金属膜を設けた「断熱タイプ」があります。
遮熱タイプの主な効果は、暑い日差しのカット、紫外線カット、冷房効率のアップ。
断熱タイプは外からの冷気をシャットアウトして暖房効率をアップさせ、室内の暖かさを逃がさず、結露も軽減します。
そうすると、今回のお部屋に必要なのは「断熱タイプ」ですね。
施工前
なかなか日の入らない北側にある大きな出窓。
西側にも大きな窓があるので日中明るく気持ちのよいお部屋ですが、冬の夜は寒そうです。
さて、引き違いタイプの内窓を施工するには、窓枠の奥行が最低7㎝は必要です。
H様のお宅の窓枠は奥行が12㎝ほどでしたので余裕がありました。
段差をなくします
枠の下の部分の数ミリの段差を調整材でうめます。
内窓の採寸は、縦横共に右・中・左、上・中・下と3ヵ所ずつ測って、枠のゆがみがどの程度かを確認します。
今回はほぼ誤差はなかったですが、誤差が大きい場合はここで調整します。
枠の施工
左右の枠を取付けます。
奥行に余裕があったので、内窓を出窓の枠と面合わせにはせず、奥側に合わせて施工しました。
その方が出窓の立体感が残せるからです。
下にもレールを。
そして上。
おうちによってそれぞれ異なりますが、H様宅の場合
出窓の枠の奥側に施工したので木枠の奥に鉄骨があり、下穴をあけてからビス止めをしました。
窓をはめます
仕上げ
before after
今回使用した内窓
プラマードUはまず、枠の色が選べます。(全5色)
H様のおうちの窓枠はミディアムオークに近い色でしたが、奥のサッシの色に近いダークブラウンをおすすめしました。
手前にある木枠の色に合わせると出窓が平面的な印象になり、今より圧迫感が出ると思ったからです。
奥側にあるサッシに色を合わせることで、本来の雰囲気をできるだけ変えずに施工できたと思います。
ガラス色も選べます
ニュートラル・ブルー・ブロンズの3色からガラスの色を選びます。
Low―e複層ガラスの断熱タイプは、ガラスの色により、断熱、防露、遮熱、UVカットの性能が変わります。
H様の寝室には「ニュートラル」色を施工しました。
今回の窓の場所は北側で日が入りにくいので、遮熱効果は低い方が良いと言えます。3色の中でニュートラル色がいちばん遮熱効果が低いです。
寒さ対策ですので当然断熱効果は高い方が良い。結露が発生する外気温度も、単板ガラスが8℃なのに対してLow―e複層ガラスは―22℃!
一般的なアルミサッシは実はとても結露しやすいのですが、Low―e複層ガラスは結露しにくい樹脂サッシになっています。
デザイン面ではこのほかにも格子が入ったタイプがあり、和室によく合う和紙調のガラスと組み合わせることも可能です。
また、ガラスの間に弾力性のあるフィルムを挟み込んで破壊しにくくなっている「防犯合わせガラス」もあります。
窓の向きやお部屋に合わせたいろいろな種類が選べますよ。