茅野市 某公民館 施工例
~お部屋の形に加工したカーペットをシーミング~
茅野市にあります公民館の役員の方から、カーペットのご購入を検討されているとお電話を頂きお打合せさせていただきました。
今まで公民館での行事や会議は畳のまま、座布団だけを敷いて行われていたとの事。
区民の方々の高齢化も進み、少しクッション性がほしいのと、冬の冷え込みも気になるとの事で地区のご承諾をいただき、カーペットを納品致しました。
これからも末永く区民の皆様の憩いの場になるであろう公民館のカーペットをご紹介させて頂きます。
カーペットの加工
公民館のお部屋は柱が何か所も出っ張っていたり、移動させるには手間がかかる暖房器具などがあり加工が必要でした。
加工カーペットを作るには、とにかく正確な採寸が大切です。歴史ある建物は、例えば同じタテ方向の長さでも左右で長さが違っていることもよくあります。
カーペットは1cm単位でオーダーするので、採寸したデータをもとに基点を決め、そこから足したり引いたりしながら製作寸法を割り出します。
最後に整合性がとれているかをよく確認して発注です。
使用カーペット
東リの「グレース」というシリーズをお選びいただきました。
グレースはナイロン100%のカーペットです。
ナイロンは優れた耐久性と弾力、摩耗特性から、カーペットに最も適した化学繊維といわれています。大勢の方たちが集まる公民館や施設にも安心してお使いいただけます。
1970年の大阪万博の年に第一号が発売されたグレース。三和みどり館に使用されたグレースは、6カ月の会期中1回も貼りかえることなく100万人以上の土足歩行に耐えて伝説となったカーペットです。
今回使用したGJ1710品番は現在廃番になっておりますが、グレースシリーズは全9色展開で新しいカタログに引き続き掲載されております。
グレースカーペットの機能
・歩行マーク 「業務3」これはオフィス、学校、病院、会館等のロビー、エントランスホールや廊下など、中程度の歩行量の部位に適しているというマークです。
・カーペット品質マーク JCMAカーペット品質管理委員会が定める基本的性能を有し、用途別分類・格付表示のあるカーペットにつけることのできるマークです。
・防炎 消防法に基づく防炎性試験に合格しています。今回のように公民館など人の集まるところで使用するカーペットやカーテンは防炎のものでなければいけないと義務付けられており、それを証明する防炎シールも一緒に納品致しました。
・静電 一般社団法人日本インテリアファブリックス協会の規格をクリアする静電性能を有しています。
・撥水防汚 汚れにくく、メンテナンス時に汚れがとれやすい性能を持っています。(とはいえ美観の維持には日常メンテナンスが最も効果的です)
・抗菌 においの原因となる細菌の増殖を抑える効果があります。抗菌剤にはきわめて安全性の高いものを使用しています。
・防ダニ加工 ダニの増殖を抑制する加工を施しています。しかし内装材だけで完全にダニを防ぐことは困難です。日常メンテナンス・換気などに配慮してください。
・遊び毛なし 連続した1本の長い繊維からなるフィラメント糸を使うことにより、遊び毛をなくしたカーペットです。
・低炭素商品 低炭素社会の実現に貢献していると東リが認定しています。
カーペットのシーミング①
カーペットはそれぞれ生地巾が決まっています。グレースは364cm。
公民館のお部屋は大きいので、1枚で制作するにはカーペットの巾が足りません。
そこで、職人さんに現地でシーミング(カーペットをつなぎ合わせる作業)をしてもらうことにしました。
前日にカーペットを搬入し、加工した部分を合わせて敷いておきました。
公民館の役員様たちもご協力して下さり、搬入前までに移動できる家具や荷物をすべて廊下へ出しておいていただけたので作業がとてもスムーズでした。
シーミング②
カーペットをつなぎ合わせるのに、シーミングテープという粘着剤のついたテープを使用します。
このテープを、カーペットを繋ぐ部分の下に置き、↓
専用のアイロンで粘着剤を溶かしながら接合していきます。
最後にトゲトゲのローラーでコロコロしてつなぎ目を目立たなくします。