お返事コーディネート施工例#570

長野県安曇野市 O様邸 施工例

ナチュラルテイストのリビングに北欧柄のローマンシェード

安曇野市にご新築されたO様。

ご来店の際に素敵な柄の生地を見つけていただき、オーダーカーテン・メカ物の強みを活かしながらご新居のコーディネートのお手伝いをさせていただきました。

1F LDK

LDKには一間半の大きな掃き出し窓があり、足元には床下暖房の吹出口がありました。最近の住宅では「風が直接当たらない・吹出口を作れば場所を選ばず送風できる」といったメリットがあるため、導入されるパターンが増えています。



(参考画像)

O様は吹出口の上にカーテン生地がかかってしまうことを避けたいという大前提をお持ちだったので、今回は通常のカーテンスタイルではなく、「プレーンシェード+枠内レース」スタイルにてコーディネート致しました。



「プレーンシェード」はヒダをとるカーテンとは異なり、フラットに仕上げた生地を畳み上げたり下ろすことができるものになるため、生地を完全に降ろしても吹出口に生地が乗ることはありません。

あらかじめ現場採寸の際にしっかりと生地の出幅と吹出口の位置を測っておくことによって実現いたしました。

レース生地は窓枠の中に別途カーテンレールを付けて通常のカーテン仕上げにしており、奥行きのある枠内であればヒダをとっても吹出口には干渉しないため安心です。

生地はドレープ生地がスミノエのデザインライフより「V1279:モリノキ」、レース生地は当店オリジナル生地より「TD1201GY」をお選びいただきました。



インテリアメーカーのスミノエが展開する「デザインライフ」は昨今人気の北欧テイストの色使いや生地の質感を展開するシリーズで、当店でも非常に人気のあるカーテンになります。

今回O様が選ばれたのは「モリノキ」と呼ばれる柄です(残念ながら現在取扱いが終了してしまいました)。

夜の森に浮かぶフクロウの顔のようなモチーフがとても可愛らしく、それでいてダークブラウンを基調としたマットな色使いなので落ち着いた印象も持ち合わせています。

プレーンシェードとして生地をフラットに仕上げたので、一間半の窓全体を見ごたえのある柄で彩ることができました。



レース生地の「TD1201GY」はグレーがかった適度な光沢感のある無地になります。

素材感が柔らかく、横使い生地で巾継ぎの縫い目も出ないため、窓全体をスッキリとスマートに演出してくれます。

1F 寝室

1Fの寝室はO様ご夫妻の部屋で、こちらにもLDKと同寸法の掃き出し窓とベッド上に縦長のスリット窓が二つ並んでありました。

こちらのお部屋も「プレーンシェード+枠内レース」スタイルにして仕上げています。

ベッド上のスリット窓はプレーンシェード1台でまとめて目隠しできるように仕上げております。窓枠内の巾寸法は30cm弱ですが、オーダーカーテンなのでぴったり合うようレースカーテンをお仕立てして、お部屋の雰囲気の統一感を出しています。



レース生地はLDKと一緒で、ドレープ生地のみデザインライフの「V1252:ハナカザリ」に変えております。



ヤドリギのようなモチーフのフラワーリースが大きく描かれた生地で、グレージュの淡い色合いに控えめに散りばめられたオレンジのアクセントが映えます。

こちらも生地を降ろし切ると、一間半の窓一面をタペストリーのように彩ることができ、カーテンとは違う表情を楽しむことができます。

1F 家事スペース



1F奥の家事スペースにはウッドデッキにつながる掃き出し窓があり、こちらにはTOSOのバーチカルブラインド「デュアル:シングルスタイル」を取付いたしました。

日中はルーバーを立て気味にして採光をし、夜間はルーバーを全閉にすればプライバシーを保護することができます。



また今回は開け閉めをしやすいバトンを左右両側に配置した「バトン式:バトン追加」仕様にしているので、ウッドデッキへの出入りのしやすさも配慮しております。

生地はTOSOの展開するロープライスでカラーバリエーション豊かな生地「コルト」よりモスグレーをお選びいただきました。





やや緑がかったグレーの生地が、白基調の家事スペースに暖かみと優しさを与えてくれます。

1F アトリエ

絵画をたしなまれている奥様のために、1Fにはアトリエがございます。

スリット窓が4つ並ぶ存在感が大きな一面で、どのようなものをお勧めするか非常に悩みましたが、シンプルなレースカーテン+ドレッシーなアームホルダーの組み合わせをお勧めしてお選びいただきました。

カーテン生地は当店オリジナル生地の「ブロッコNL」をチョイス。



非常に目の細かく詰まったパリッとした張りがある生地です。



スリット窓は透明ガラスのため、通常であればレース一枚では夜間に室内が透けてしまいますが、こちらの生地は「ウェーブロン」という特殊繊維が編み込まれており、通常のレース生地と異なり夜間でも透けて見えにくい「遮像効果」を持ったレースとなります。これで夜間外からアトリエ内を覗き見られるリスクを回避できています。

また通常はタッセル+房かけでカーテンを束ねますが、O様邸のアトリエはTOSOの「アームホルダーD:ブラック」を付けることで重厚感ある雰囲気に仕上げております。



手繰り寄せたカーテンをアームに引っ掛けるだけの手軽な操作性と、マットブラックでアールヌーヴォー調の曲線を描いたデザインが、アトリエを華やかな空間になるよう演出しました。

カーテンを束ねる際も、アームに少したまりができるように束ねてあげるとより一層ドレッシーな表情にすることもできます。

対面の壁にもスリット窓が二つあり、こちらも同じくレースカーテンでコーディネートしました。ただしこちらはアームホルダーではなく「マグネットタッセル」で束ねられるようになっております。



お選びいただいたのはTOSOの「マグネットタッセルB:ホワイト」

綿100%の縄部分は柔らかみや温もりある表情で、対面の重厚なアームホルダーと好対照な雰囲気です。

大きさの異なる窓にあえて異なる束ね方を選ぶことで、アトリエの中にアクセントが生まれたと思います。

2F 寝室

2Fの寝室はお嬢様のお部屋で、当店のオリジナル生地ですべてカーテンにてお仕立ていたしました。

ドレープ生地は「ムースWH」をお選びいただきました。



光沢感と張りのあるドレープ生地で、裏面は光沢の強い遮熱生地になっているので、夏場の外出時などにしめておいていただくと、お部屋の温度上昇を抑えることができます。

清潔感と広がりを感じられるホワイトが淡いブルーのクロスとよい相性です。

レース生地は「4096-01」をお選びいただきました。



上品な透け感のあるボイル生地の裾にのみ刺しゅうを施した生地です。

マリメッコのカバーと、ベッドや照明がガーリーな印象のお部屋に、とてもピッタリのレースを選んでいただきました。

2F 客間

クラシカルな壁紙が印象的な客間も、オリジナル生地のカーテンにてコーディネート致しました。

ドレープは壁紙とテイストを合わせたダマスク柄の「2320BR」をチョイス。



手触りが柔らかく、光の当たり加減でダマスク柄が浮き出て見えるこちらの生地は、優しい色味と相まって人気の生地となります。

レース生地は「フィラメント300NL」という生地になります。



透け感と柔らかさが特に強いボイル生地なので、ダマスク柄のドレープを引き立てつつ、窓辺を品よく見せられる組み合わせだと思います。

ゆうあいスタッフからのコメント

O様、施工例にご協力いただき誠にありがとうございます。

数ある生地やお品物の中からご新居に合うものを吟味していただき、とても素敵なコーディネートに出来たかと思います。今後も気になることがあればぜひご相談くださいませ。

寒さ厳しい安曇野の冬ですが、暖かみあるカーテンやシェードで乗り越えて、春には美味しいイチゴの実りを楽しむように、四季折々の流れを素敵なご新居で過ごされることをお祈りしております。

この度は誠にありがとうございました。