長野県北佐久郡立科町 ペンションのカーテン工事施工例
~ウィリアムモリスがあるリビングスペース~
長野県女神湖の近くのペンション・ブルーベルコテージ様のウィリアムモリスのドレープカーテンです
ブルーベルコテージ様のリビングスペースにモリスデザインスタジオのドレープカーテンを設置、カーテンレールは存在感あるれるアイアンレールです
以前ウィリアムモリスの壁紙も施工させて頂きました
モリスカーテン 生地合わせ
今回は川島織物セルコンさんのフィーロから選びました
フィーロのモリスデザインスタジオの中から5種類をまず選んでいただき、その中から1点をえらんでいただいております
ゆうあい諏訪店の実物の展示サンプルをブルーベルコテージ様に持っていき、現地にて生地合わせをしています
昼間の感じ、夜間の照明の当たった中で色合い・雰囲気を確認してから1点に絞ります
↑モリスドレープ 候補生地
①FF1027DB クリサンティマム
②FF1030LBR ハニーサクル&チューリップ
③FF1032G ハニーサクル&チューリップ
④FF1034RO ハニーサクル
⑤FF1023G ピンパーネル
↑①クリサンティマム ↑②ハニーサクル&チューリップ
↑③ハニーサクル&チューリップ ↑④ハニーサクル
↑⑤ピンパーネル
FF1027クリサンティマムに決定
5点の中からクリサンティマムのネイビーブルー色に決定しました
↑左側の窓 ↑右側の窓
日本の花である菊にインスピレーションを受けて、1877年にウィリアムモリスが壁紙としてデザインしたのが、クリサンティマムになります
川島織物セルコンさんのモリスデザインスタジオは2000年から発売されています
モリスのデザインを引き継いだサンダーソン社(英国)のライセンスのもと、モリスデザインを織物として再現しています
織物だからこそ表現できる圧倒的な色彩と立体感が特徴です
英国の豊かな自然を感じる事の出来るシリーズです
川島織物セルコンさんのクリサンティマムは4色展開しています
↑FF1024 ↑FF1025
↑FF1026 ↑FF1027
FF1027DB アップ生地画像
川島織物セルコンも室内装飾においては長い歴史があります
1888年(明治21年)明治宮殿に室内装飾に始まり、海外皇室への献上品の製作など日本のファブリックを牽引してきました
企画・開発・デザイン、製造まで川島織物セルコンさんの自社で手掛けています
製織・縫製も然りです
細部にこだわりながらひとつひとつ技術者が手作業で丁寧に縫い上げています
満足できる仕上りを実感できるカーテンです
特に今回製作させていただいたフィーロはフィーロ縫製という最高級の技術を注ぎ込んだ特別なハイグレードな縫製仕様です
巾継ぎ位置はヒダ元に隠れるように配置したり、カーテンのワキは3cmの3つ巻きにして縫い目が目立たぬようにすくい縫いをしています
ドレープの美しさを長く楽しめるファインウェーブ加工を標準対応しています
ヒダ倍率も柄が美しく見える2.3倍ヒダ仕様です
サンダーソン社のプリント生地も検討したのですが、ペンションという事もあり防炎加工済の川島織物セルコンさんのモリスデザインスタジオシリーズの織りのウィリアムモリスシリーズにしました
ゆうあい諏訪店・松本店にはフィーロ縫製の実物サンプルが展示してあります
是非見て確認してもらえればと思います
モリスの壁紙の部屋に花柄ドレープカーテン
こちらの部屋は以前クロス工事をさせていただいたお部屋になります
使用ドレープはシンコールさんのML3125です
素材感のある生地にアネモネ、ダリア、スイートピー、ブルーベリー柄をプリントしたカーテンです
ペンションですので当然、防炎加工のされたドレープ生地になります
ヒダ仕様は2倍ヒダです
形状安定加工を施している為、ドレープ全閉時もキレイなドレープになっています
またこちらのお部屋は2019年にウィリアムモリスの壁紙を全面施工させていただきました
下記が以前施工させて頂いたウィリアムモリスの壁紙工事の事例です
↑壁紙アップ画像
品番は216435番色です
ベルフラワーGREY/FENNEL
ウィリアムモリスの壁紙(輸入壁紙)は日本の規格とは違います
日本の場合92cm巾位の壁紙が主流ですが、ウィリアムモリスの壁紙は52cm巾です
52cm巾の10m巻きが発注単位です
今回は10m巻きを7本、イギリスから輸入しました
日本の壁紙を張るより巾つなぎが多くなります
無地調の壁紙なら巾つなぎをさほど気にせず施工出来ますが、ウィリアムモリスの壁紙は柄が特徴です、柄あわせをして張っていくため、通常の壁紙より気を使います
巾継ぎの数が多く、柄合わせをするため時間も通常の壁紙より時間がかかります
また通常の壁紙の場合重ね張りという方法で施工しますが、ウィリアムモリスのウォールペーパーはつきつけ施工です <画像がなくてすみません>
(また現場があれば、重ね張りと突きつけの画像を撮ってきます)
↑施工前 ↑施工後
ウィリアムモリスの壁紙にML3125は大変相性の良い柄・色合いだと思います
カーテンレールはアイアンタイプ
装飾性あふれるアイアンレールです
また存在感も醸し出すレールです
今回設置されているカーテンレールはタチカワブラインド工業さんのプロヴァンスシリーズです
宿泊室のカーテンレールは、プロヴァンスEX ツイストラスティ フィニアルB
リビングスペースは、プロヴァンスEX ツイストブラック フィニアルA+Bを設置してあります
プロヴァンスEXはクラフト感あふれるアイアンレールですクラシカルな空間のアクセントにもなります
アンティーク調のカラーも特徴です
↑プロヴァンスEXポールデザイン&カラー
↑プロヴァンスEX ラインナップ
↑プロヴァンスEXのポール・リングランナー・フィニアル・ブラケット
鍛鉄の特長であるハンマートーンを施した手作り感のある雰囲気です
ウィリアムモリスを感じる
↑こちらは玄関スペース展示されているいちご泥棒です
ファブリックではなく壁紙を額に入れて展示してあります
↑こちらはサンダーソン社のプリント生地を椅子貼りにしています
今回製作したクリサンティマムと同柄です
壁紙やファブリックの使い方を工夫すれば、ブルーベルコテージ様の様に素敵な空間作りが出来ると思います
ファブリックをクッションにしたり、額に入れて展示したり、ファブリックパネルを製作する事も可能です
ここ数年ウィリアムモリスの壁紙、カーテン、小物も良くみられるようになって来ました
認知度はかなりあがってきていると思います
歴史を感じられるウィリアムモリスの世界を多くの人に知ってもらいたいと個人的には思います