長野県 諏訪郡原村 A様邸 施工例
~和室 砂壁のリフォーム~
仕上がり
和室のクロス工事を行いました。
リフォーム前の状態は、昔から和室の仕上げで多い、砂壁。
和室らしいとても雰囲気の良い仕上がりです。
ところが、壁表面の砂が、こすれたり、長い年月が経つとボロボロと落ちてきたりしてしまいます。
ムラが出て汚れてしまった様になってしまいます。
また、最近の住宅に多く使われているビニールクロスの様に、表面が汚れた時に、サッと拭いたりするなどの、使い勝手の良さがありません。
そんな事情から、今回のリフォームでは、気楽に使っていけるビニールクロスが良い。と、なりました。
さらに、クロスへのリフォームの方が、ホコリが出にくく、工期も早かったりします。
施工前
施工
この施工に携わっているのは、室内装飾の職人のみです。
主には、カーペット、塩ビタイル/シート、壁紙などの施工をしています。
今回の様な下地作り(木工事)は大工さんの仕事でもあるのですが、少量(この施工は6帖間)であれば、室内装飾の職人も行なえます。
大まかな手順はこんな感じ
① 下地作り:砂壁に板を貼る
② 仕上げ :板の上にクロスを貼る
まずは養生。施工しない部分にキズなど付けない様に、シートを敷いたり、襖を裏返ししたりして対応。
下地材にはシナベニヤを使います。壁のサイズにカットして、ボンドとフィニッシュと呼ばれる釘のようなもので壁面に打ち付けて行きます。
フィニッシュは、コンプレッサーを使い、エアーで打ち付けます。
シナベニヤで砂壁の面を覆ったら、パテ処理です。
ベニヤの境目などを、そのままにしてクロスを貼ってしまうと、表面にスジとなって浮き出てきてしまいます。きちんとパテで埋めていく作業は、大変重要です。
(白いラインがパテ処理をした部分です)
キレイに下地が完成です。これで、クロスの施工が出来ます。
ここからのクロスの施工は、通常の手順と同じです。
クロスを貼って完成です。
完成
材料/ビニールクロス
和室のイメージは残して明るい仕上がりを求めてこのクロスとなりました。
最近の室内壁面の仕上げ材では、ビニールクロスが主流です。
汚れたら拭くことが出来たり、工期が短く安価であったり等、理由は色々とありますが、デザイン面でも楽しめます。
カラフルな色/柄はもちろん。
シンプルなタイプもとても豊富です。
今回の施工でも使用した、布クロスの様な織物調
吹付や、塗ったような仕上がりの石目調
砂壁や、和紙の漉いた感じを再現している和調
上の写真のタイプの他にも多数のデザインのビニールクロスがあります。