お部屋コーディネート施工例#621

長野県 伊那市 S様邸施工例

~吹き抜けロールスクリーンに光と影のアクセントを~

伊那市にご新築されたS様。

採寸の際はカーテンサンプルやカタログを持参して、イメージをしやすいように綿密な打ち合わせをさせていただきました。

奥様は北欧調のカーテン柄がお好きで、塗り壁や白木と相性の良いカーテンやロールスクリーンをお選びいただき、温もりを感じられるようなコーディネートのお手伝いをさせていただきました。

1F LDK

南面の掃き出し窓はW250cm・H220cmのハイサッシ、吹き抜けと広々とした間取りのLDKには、開放感ある1間半の掃き出し窓がとても似合います。

こちらの窓は使い勝手とデザインを考えてカーテンスタイルにてコーディネート致しました。

ドレープカーテンはスミノエのデザインライフシリーズより「トリノサンポ:V1238」をお選びいただきました。当店でも特に人気のカーテン柄です。



木々の間を小枝を咥えたトリが飛んでいる様子を顔料プリントで表現しています。

リネン調のざっくりした素材が塗り壁と相まって、LDKを暖かみある空間にしてくれます。



レースカーテンは当店オリジナルの人気生地「TD9513IV」をお選びいただきました。

程よい感覚に配されたストライプの刺繍と透け感なので、大きな窓でものっぺりとせず丁度よいアクセントになります。

裏面にのみ光沢糸を織り込んだ「ミラーレース」なので、日中のプライバシー保護・高UVカットなど機能面でも優れたレースカーテンになります。



東面には腰高窓がありこちらはTOSOのプリーツスクリーン「しおり」を、生活道路に面した窓なので、不透明・透明生地を切り替えられるツインスタイルにて枠内付け致しました。



ドレープはファブリック系生地の「コルト」よりダークブラウンをチョイス。

プリーツスクリーンというと和紙調の生地のイメージが先行しますが、「コルト」のようなファブリック系の生地もあり、洋室にも合わせやすくなっております。



本体も畳みしろもコンパクトなので、今回のような窓への枠内付けにはもってこいですね。

レースはコルトの標準組み合わせ生地「ハルカ」からホワイトをお選びいただきました。





厚手生地のダークブラウンに組み合わせるメーカー推奨色はダークグレー系なのですが、無料で色を変えることができるためホワイトにいたしました。

濃色のレース生地は透過した光の色も変えてしまうため、プレーンな印象を持たせるにはホワイト~ベージュ系のレース色がオススメです。

1F 畳スペース

小上がりになった畳スペースにも掃き出し窓があり、こちらはスタイリッシュにプレーンシェード+枠内レースにてコーディネート致しました。

ドレープ生地は当店オリジナルの「バリⅡBE」をチョイス。



こちらもリネン調のざっくり織られた手触りが特徴で、畳スペースらしく落ち着いた素材感で合わせています。

レースも同じくナチュラルな質感が望ましいので、当店オリジナルの「TD9535IV」をお勧めしてお選びいただきました。



こちらの生地はツヤを抑えたマットな手触りと、ランダムに表れるネップ(糸の節)が特徴で、和室に合うレースとして特にオススメしている生地になります。

お部屋にあった素材感で生地を選ぶことにより、統一感あるコーディネートにすることができました。



ちなみに、ドレープ・レース共にシェード仕立てにする「ダブルタイプ」も人気ですが、シェードとレースカーテンの組み合わせには「ダブルタイプ」では得られないメリットがあります。

通常シェードは生地下部にウェイトバーという金属の棒を入れますが、これが風にあおられて窓枠に当たると金属音が鳴ってしまいます。



(ウェイトバー)

換気で日中に窓を開けることが多い方であれば、窓辺から「カンッ!カンッ!」と音が聞こえてくるのは少しでも避けたいですよね。

そこでレース生地は普通のカーテンに仕立てて、ウェイトバーを最初から入れないようにすれば、風にあおられても音はならなくすることが可能です。

また、お庭やウッドデッキへの出入りが頻繁な掃き出し窓の場合、レースカーテンならサッと手で寄せて出入りしやすいという利点もあります。



お部屋のコーディネートや使い勝手を踏まえながら、シェードのスタイルをお選びいただくのが良いかと思います。

1F パーテーション

畳スペースを間仕切りするように設置したロールスクリーンは映写用スクリーンとしても使われるとのこと。



理想は1枚生地で完全に覆いきることでしたが、W350cmの開口を1台で製作することは不可能だったため、お客様とご相談の上2分割にて取付しています。

生地はニチベイの「エフォートBC」よりピュアホワイトをお選びいただきました。



裏面がコーティングされた遮光生地ですが、表面はコットンライクなさらっとした手触りなので、コーティング系の生地特有の「固さ・冷たさ」は感じにくいかと思います。

通常ロールスクリーンを天井など高い位置に取付した際は操作を「チェーン式」にすることをお勧めしますが、今回は「メタルグリップ+グリップハンガー」仕様にてご用意しております。



チェーンやプルコードが垂れることがないので見た目がスッキリし、グリップハンガーをメタルグリップに引っ掛ければ簡単に生地を降ろせます。

2F 主寝室・書斎

主寝室は掃き出し窓にオーソドックスなカーテンと、光取りの窓にロールスクリーンを、どちらも遮光生地にてコーディネート致しました。



ドレープ生地はLDKと同じくスミノエ・デザインライフシリーズより「クッカ:V1284」をお選びいただきました。



爽やかで発色の良いブルーグリーンに、繊細なボタニカル柄を大胆にあしらった北欧調テキスタイルになります。

同じデザインライフシリーズでもLDKとはガラッと雰囲気を変えているので、彩り豊かなコーディネートになりますね。

組み合わせるレースカーテンは当店オリジナルの「9170-01」をチョイス。



ドレープに合わせてレースもボタニカル柄でコーディネートしました。

夜だけでなく日中もお部屋がナチュラルテイスト溢れる空間に出来ますね。



カーテンの柄を際立たせるため、明り取り窓はあえて無彩色のロールスクリーンをお選びいただきました。

生地はTOSOのロールスクリーン生地「ルノファブ遮光」よりライトベージュをチョイス。





非遮光生地の「ルノファブ」を遮光にしたものです。

「ルノファブ」の持ち味であるざっくり編みの風合いは残しつつ、適度な遮光ができるので寝室のロールスクリーンにぴったりです。



寝室奥の書斎のスリット窓は透明窓だったため、TOSOの調光ロールスクリーン「ビジック小窓」を枠内付け致しました。



スリット窓はロール網戸・ハンドルなどが枠内にあるため奥行きが狭くなる場合がありますが、コンパクト設計の「ビジック小窓」なら枠内に収めることができます。

(ビジック小窓は部品色が「ホワイト」一色となります)

2F 子供部屋①

子供部屋(男の子)はカーテンスタイルと、小窓をプレーンシェード+枠内レーススタイルにてコーディネート致しました。



ドレープ生地は当店オリジナルの「マーシBL」をお選びいただきました。

さらっとした手触りと繊細な花柄、爽やかさ溢れるライトブルーなので、男の子にはもちろん女の子にも人気のドレープ生地です。



組み合わせるレース生地も当店オリジナル生地の「ブーヨBL」をお選びいただきました。

蜂の巣のように見えるハニカム模様に、ライトブルーがランダムに配色された遊び心あるレース生地で、ドレープ生地と色を合わせているので統一感はバッチリです。

このレースも「ミラーレース」になっており、プライバシー保護はもちろんUVカット率も高いため、ドレープ生地や床面の日焼けを軽減してくれる高機能なレースになります。

2F 子供部屋②

子供部屋(女の子)も同じくカーテンスタイルとプレーンシェード+枠内レーススタイルです。



ドレープ生地はスミノエの「ディズニーホームシリーズ」より「プリンセストロピカル」という生地をお選びいただきました。

リトルマーメイドのアリエル・フランダー・セバスチャンがプリントされたこちらの生地は、特に女の子に人気の生地です。



淡いピンクの色合いとボタニカル風(海藻はボタニカルではなさそうなので)を基調としているので、「大人でも使いやすいディズニーカーテン」というコンセプトらしく、お嬢様が大きくなってからも大事に使っていただけるかと思います。



組み合わせるレース生地は子供部屋①の色違いで、「ブーヨPI」をお選びいただきました。

こちらもハニカム模様とディズニーの柄がマッチして、遊び心あるコーディネートになったかと思います。



小窓を「プレーンシェード+枠内レース」スタイルにしているので、前述したウェイトバーの金属音対策、ダブルタイプに比べてよりスッキリした印象にすることができています。

吹き抜け

吹き抜けにはひと際目を引く三連の縦スリット窓。

S様邸のリビングを明るく照らし、外観・内観共に印象付けている窓になります。

窓の面積が広いので、西日対策ができてデザイン性のある物をS様と考え、TOSOのロールスクリーン「マイテック」のオプション「レーザーカット・マイテックシーズ」を施すことに致しました。



選べるデザインは全22パターン、プリントと異なりレーザーカットでデザインを切り抜くTOSO独特のオプションで、「マイテック」の主要な生地に+¥9000(メーカー希望価格)で施すことができる手軽さも魅力です。

この度は目の詰まった生地感の「ルノプレーン」に「マイテックシーズTYPE24」というパターンのレーザーカットをお選びいただきました。



観葉植物のアイビーをモチーフとしたツタと葉がロールスクリーンから垂れ下がるような可愛らしい模様ですね。

1階LDKと同じく吹き抜けも塗り壁ですので、ナチュラルで温かみあるコーディネートになりました。



さらに「レーザーカット・マイテックシーズ」は切り抜かれた柄を楽しむだけでは終わりません。

昼は切り抜きから透過した光が床や壁に同じ形の模様を映し出し、夜は室内の明かりが切り抜きから外へ透けて模様が浮かび上がります。



(上記ロールスクリーン画像は参考写真です)

光と影が生み出すアクセント、まさしく生地を”スクリーン”にした「マイテックシーズ・レーザーカット」で、一味違うコーディネートにすることができました



ちなみに「レーザーカット」を施す際は、ロールスクリーンの製作可能巾が200cmまでになってしまいます。

S様邸の三連窓は端から端までが230cmだったため、S様ご了承のもと2台に分割して「二窓:一窓」で覆う仕様となりました。

ゆうあいスタッフからのコメント



S様、施工例にご協力いただき誠にありがとうございます。

北欧調をはじめとした素材感豊かなカーテンをお選びいただき、とても暖かみあるコーディネートができたと思います。

吹き抜けロールスクリーンの切り抜きから差し込む光が、S様邸のLDKや廊下に映るのをぜひ見てみたいです(笑)

S様の新生活が、優しい光に明るく包まれることを心から願っております。

この度は誠にありがとうございました。