お部屋コーディネート施工例#655

長野県 塩尻市 T様邸 外付けロールスクリーン施工例

~暑さ対策は”部屋内”よりも”部屋外”から!~

塩尻市にお住いのT様邸は、南面が開けたとても日当たりの良いお家です。特にLDKの南面には掃き出し窓(1間半)と腰高窓(1間)があり、お部屋の中も非常に明るく開放感がある環境です。

ゆえに夏場は日当たりも強く、お部屋の中の温度が高くなりがちになってしまうことがT様の悩みでした。

しっかりとした暑さ対策ができる「外付けロールスクリーン」を調べられて、塩尻・松本地域で「外付けロールスクリーン」の取り扱い・施工を承っております当店へご来店いただき、今回の取り付け工事となりました。

「外付けロールスクリーン」とは

「外付けロールスクリーン」

読んで字の通り屋外に取付するロールスクリーンとなり、その大きな役割は強い日差しを遮り、屋内の温度上昇を抑制することです。



窓から差し込む日射熱は想像以上に多く、カーテンやロールスクリーン(屋内用)が付いていない状態だと、日射熱の64%が室内へ侵入してしまいます。

そこで通常はカーテンやロールスクリーンなどを屋内に設置して、日射を遮ることで侵入する熱量を抑えるのがオーソドックスです。

しかしこの方法だと「一度室内に侵入した熱」がサッシとカーテンの間に溜まってしまうため、室内での根本的な暑さ対策とは言えない状態です。

つまり夏の日差しをしっかりカットしつつ、屋内に熱をこもらせないようにするには、屋外で直射日光を遮ってしまうのが最も効果的といえます。

高耐候性の生地と本体で出来ている「外付けロールスクリーン」ならば、日射熱の82%を窓から室内へ侵入する前にカットするため、効率的に暑さ対策が可能ということです。

この仕組みは、私たち日本人が古来から活用してきた「よしず」と全く同じ発想で、屋外で日射を遮りつつ室内には適度に風を入れることができるなど、類似点がいくつもございます。

「外付けロールスクリーン」は温故知新によって、近代的かつスマートにアップデートされたよしずともいえるかもしれませんね。

 

製品のご紹介

今回取り付けしたのはTOSO(トーソー)の「マイテックアウター」です。

操作方法は二種類



昇降位置を自由に決められる「クラッチ式」とフックや手すりに固定する「ノンクラッチ式」となり、今回はノンクラッチ式をお選びいただきました。



選ばれた生地は「カイト」というシリーズより、「TR-4228(ベージュ)」をチョイス。

製品幅2850mmの大開口窓にも対応できる生地で、1間半の開口の掃出窓にも1台で対応できたためこちらの記事になりました。

マイテックアウターは2種類の生地と各3色のバリエーションの全6色ラインナップですが、外壁の色などに合わせた配色になっていますので十分なバリエーションです。

取付工事(ブラケットの取り付け)

それでは実際に取付工事を進めていきます。



まずはサイディングに下穴をあけていきます。

予め確認していた柱・胴縁の位置にドリルで下穴を空けて、下穴を空けた後も木下地があるかしっかりチェックします。



続いて空けた下穴にシーリング材を盛りつけます。

外壁に穴を空ける以上水漏れの対策は念入りに、しっかりとシーリング材を盛っておきます。



そして盛りつけしたシーリング材の上からブラケットを重ねて、ビスで取付していきます。

こうすることでビス穴とその周辺にもシーリングが付着するため、水がしみこむことをしっかり防げます。

盛りつけたシーリング材がブラケットからはみ出ていますが、製品を取り付けた後は隠れて見えなくなるので問題ございません。



1台につき左右2箇所ブラケットを使うため、同様の処理を4箇所分行います。

取り付け工事(本体の固定)

続いてロールスクリーン本体をブラケットに固定します。

すでにブラケットはしっかりと壁に固定されているため、ロールスクリーン本体を借り置きしても比較的安定しています。

(もちろん固定はされていないので、注意を払いながら作業しています!)



下部から覗くと本体に固定用のナットがあるため、ブラケットの穴と合わせてビスで固定します。



これにて本体の設置は完了です!

今回は撮影もあったので時間をかけましたが、作業のみであれば30分かからずにできるかと思います。

取り付け工事(フック固定)

最後にボトム固定フックの取り付けです。

今回取り付けしている「ノンクラッチ式」は常にスプリングの巻き上げる力が働いているため、生地を固定するためにこのボトム固定フックを取り付けします。

取り付けをする要領は先ほどのブラケットとまったく一緒。

下穴を開けたらシーリングを盛り付け、最後にフックをビス止めします。



ボトムレールの裏側は溝になっており、この溝にボトム固定フックを引っ掛けて生地を固定します。



屋内から「マイテックアウター」のボトムレールを掴んで、窓の下側まで生地を引っ張りフックに引っ掛ければ、屋内からも生地の開け閉めができます。

取り付け完了!

すべての取り付け工事が完了しました!

窓よりも大きく生地を取っているので、より直射日光を遮る効果を高くできていると思います。



巻き上げた際はこんな感じです。

本体の部品色は「シルバー・ブラウン」から選ぶことができ、今回はサッシの色味に近いシルバーをチョイス。

こちらの色選びは屋内で使うロールスクリーンやカーテンレールと同様、サッシや木枠の色に合わせて選ぶのがベターです。



ボトムレールの溝にしっかりと固定フックがはまっているため、ちょっとやそっとの風では外れることはなさそうです(外れる危険がありそうなほど風が強いときは、必ず生地を巻き上げておきましょう!)。

さいごに

今回は取り付けにあたりブラケットを家の躯体に打つ通常の施工を行いましたが、トーソーのマイテックアウターには「サッシ固定金具」というオプションがございます。



窓のサッシをよく見ると、外側に数cmほど張り出した部分があると思います。



「サッシ固定金具」はこの出っ張り部分にゴムハンマーなどで叩き入れて、ブラケットを取り付けする土台にすることができるのです。

この施工方法のメリットは家の躯体に穴を開けずに済む点と、ロールスクリーンをはずしたいと思った際には簡単に外せる点です(金具を外した部分に多少キズは残りますが・・・)。

今回のT様邸においても最初はこちらの補助金具を用いた施工を前提に打ち合わせをしていたのですが、現場採寸にてある問題が発覚いたしました。



それは「雨樋」の位置で、施工をする窓の真横、2cm程度の位置に縦樋が走っていました。

サッシ固定金具は、取り付けするサッシから3~4cmほど外側にブラケットを取り付けする土台が来るため、この縦樋があることにより取り付けすることが不可能だったのです。

よってお客様と現場確認と施工方法をしっかりご説明した上で、躯体に直接ブラケットを取り付けする今回の施工方法が決定しました。



ロールスクリーンの生地が窓を覆う面積を増やせるよう、通常は窓寸よりも製品巾を大きく取って窓を覆います。

雨樋側はそういうわけにはいかないので、本体を雨樋ギリギリまで寄せて配置しています。

取り付けする環境に合わせて、最も適した施工方法や製品・オプションなどを組み合わせて、より安心快適な窓装飾を取り付けできるようにしています。

ゆうあいスタッフからのコメント

T様、施工例にご協力いただき誠にありがとうございました。

打合せや現場採寸の都合で納品が遅れてしまいましたが、無事に取付することができました。

来年の夏にはロールスクリーンがしっかりと暑さ対策の力を発揮してくれるかと思います。

ぜひご感想を聞かせていただけると幸いです!

暑さ対策は室内用ロールスクリーンやレースカーテンでも行うことができます。

外付けロールスクリーンとの併用でさらに効果をUPできますので、いつでもご相談くださいませ。

この度は誠にありがとうございました。