茅野市 蓼科 H様邸 施工例
~幅の広いサッシにも美しい仕上がりのオーダーカーテン~
完成
長野県茅野市北山 蓼科の別荘地内にある、リゾートマンションのカーテンです。
とても眺望の良いリビング/ダイニングルーム。
外の景色が一面に広がる大きなサッシの窓です。
リゾート地の山荘ならではの窓です。
そんな、大きなサッシ。
良い点ばかりではありません。
日差しが眩しすぎたり、夏は暑く、冬は寒い などなど・・・
問題も存在します。
今回の施工は、そんな大きな(特によこ幅)窓のカーテンです。
状況
この写真の窓。
お部屋の2面、ヨコ方向ほぼ全てが窓となっていて、透明なガラス面です。
(写真のTVの後ろの柱の更に後ろ、ぐるっとコーナー全てガラスです)
カーテンレールは、コーナー窓対応のカーブレール。
全長約8mが1本(ジョイントはしています)のレールです。
カーテンはシンプルに引き分け/両開き。
片側の製作巾4m以上の大きなカーテンです。
カーテンの縫製、基本的に横(巾)方向は、使用する生地をどんどん継いで行くため、いくらでも大きな(長い)カーテンが作れます。
しかし、巾が大きくなる程、日中束ねておく時などのボリュームが大きくなり、まとめるのに苦労します。
そんな問題もあり、最近のカーテン縫製では、何らかのプリーツ加工を施す事が主流となっています。
このプリーツ加工、カーテン生地に熱を加えて、生地にヒダ/ドレープのクセを付ける工程です。
プリーツ加工には、色々と制限があります。
(カーテンメーカーや縫製加工所によって、多少違いはあります)
例えば、プリーツ加工は、熱処理の機械にカーテンを仕掛けるため、あまり大きなカーテンには加工出来ません。
そして、今回の施工でも問題となったのは、カーテンのサイズ/大きさの部分。
丈は特別に長くはなかったのですが、巾が4m以上と大きく、カーテンメーカーの加工可能範囲外(プリーツ加工不可)。
メーカーに出来ません!と言われてしまえばしょうがないところなのですが、お選び頂いた生地は、織りにこだわりのあるタイプで、そこに遮光の裏地を付ける仕様。
まとまりが悪く、ボワ~ン?とした仕上がりとなった現場が目に浮かびます。
メーカー縫製以外では、ゆうあいの社内縫製所もプリーツ加工は出来るのですが、このサイズは不可。
そんな中、提携している全国の縫製加工所から1社、可能の回答があり、今回の施工が出来ました。
縫製/施工
リビング/ダイニングルーム
ドレープのプリーツ加工は、形状記憶加工。
カーテンに美しいプリーツの形を記憶させる仕様です。
表地に形状記憶の加工を施してありますが、裏生地は特に加工していません。
しなやかな裏地用の生地の為、表地のドレープに合わせて、キレイなヒダに仕上がっています。
更に、遮光裏地付き縫製。
光を遮るだけでなく、冬の寒さに備えた断熱の/保温の性能も期待が出来る仕様です。
ドレープは、少し長めに設定、床に付けています。
こちらも、標高の高い蓼科の山荘の冬の寒さを意識した仕上げです。
レースは床には付かない、-2cm程度の仕上がり。
裾は折り返しではなく、ストンとすっきりとした見た目となる、ウェイトロック仕上げです。
他のお部屋
他のお部屋のカーテンです。
こちらは巾も丈も特別大きなものではありません。
ドレープは、形態安定加工/レースはLDと同じ生地/縫製仕様です。
吊元はカーテンBOX。
カーテンの表側の縫い跡が目立たないすくい縫い。
プリーツ加工
遮光裏地付き縫製
東リ リヨン織物美術館
リビング/ダイニングに使用したドレープ生地は、日本のインテリアメーカー「東リ」のブランド「リヨン織物美術館」シリーズの生地です。
フランスの貴族文化の華やかな時代の生地が収蔵されている美術館です。
その収蔵品より厳選した柄をもとに、現代のインテリア空間を彩るファブリックスとして創り上げた、東リのオリジナルカーテンシリーズです。
色/柄はもちろん、織りや縫製にもこだわったカーテンです。
今回使用した生地は、TKF20140
このシリーズの生地は、こんな仕上げにも適した華やかなデザインです。
参考まで・・・