お部屋コーディネート施工例#675

長野県諏訪郡富士見町

~某集落センターのカーテン掛け替え~

富士見町のある集落の方たちが使われる施設の、カーテンの掛け替えをご依頼いただきました。

南西に大きな窓がある、日当たりがとても良い立地で30年以上お使いになられたカーテンはなかなかに年季が入っており、特に長年紫外線を浴びたレースは少し触ったら粉になって消えてしまいそうな状態でした。

はじめは道路から見えるレースだけを交換したいとの事でご連絡いただきましたが、せっかくレースが綺麗になるならお手頃な生地でドレープも交換しませんか?とお見積りさせていただいたところ、OKをいただきました。

ドレープカーテン

いろいろな施設で使う生地のお打ち合わせをさせていただく時、担当の方は

そこを使う方たちから文句が出ないようとても気を使われて、"汚れの目立ちにくい無難な色"を選ばれる傾向が強いように思います。

建ってから日の浅い施設ならそういった色でもしっくりくる場合が多いですが、ある程度歴史ある建物や古民家などにベージュやグレーなどのカーテンを合わせると、"無難に"選んだはずなのに違和感を覚えることがあります。

単品で見るとスルーしてしまうような色が意外と空間に合ったりもするのですが、それを付けた時の雰囲気をイメージできなかったり、これを選んだらほかの人はどう思うだろうかと気にかける、日本人に多い思考パターンがあったりもしますし、なかなか難しいところです。

今回ご担当いただいた方にも、お見積りの範囲内で選べる色をお伝えして

あとは施設の方なり地区の方なりで話し合っていただいて、決まったら連絡をいただくようにしました。

お選びいただいたのは、赤みのつよい、ピンク色の遮光生地。

見た目もお値段もスッキリな1.5倍ヒダでつくりました。



"昭和っぽいかわいらしさ"を感じる色味が、空間にとても合っていました。

担当の方は 選んだ色がたまたまそうだったとおっしゃいましたが、襖に帯状に入っている差し色とカーテンの色がぴったりマッチしていて。







 

古民家や歴史を感じる空間には、色か柄で少しかわいらしさを入れると馴染むように思います。

座布団の青色やぼんぼりみたいな照明、畳のヘリのみどりにカーテンのピンクと、

それぞれの作用で懐かしさを感じるレトロ空間になりました。

使用生地 ドレープ

ドレープ:東リ/TKY 7312



全品防炎のコントラクトカタログより、「アネシス」という遮光のシリーズです。



今回のような集落センターや公民館、学校や老人施設など、人の集まる場所につけるカーテンや絨毯には、防炎ラベルをつけることが消防法で義務付けられています。

違反しないことももちろんですが、いざという時に急に燃え広がらないので(燃えないわけではない)避難する時間を確保することができます。

レースカーテン

無地のドレープカーテンなので、レースには少し柄がほしいとの事でした。

たしかに階段から上がったところの大きな窓はシングルレールでレースだけを吊るしていたので、無地だとさみしい感じもします。

横に向かってなにかがザザザッとなっている総柄のレースは広がりを感じて、大きい模様が繰り返し続く壁紙とよく合っていました。







ドレープとの相性も良い感じです。

使用生地 レース

レース:シンコール/ML-3655





この手の総柄のレースは、なんだか懐かしい感じがしてレトロな空間によく合うと思います。

機能性もたくさん。



UVカットや遮熱機能付きのレースは、日当たりのよい窓にピッタリです。

ゆうあいスタッフからのコメント

いくらでも予算があって好き放題選べる状況もありがたいですが、

決まった予算の中でより空間に合ったものを選ぶというのも現実的で楽しいものです。

ご担当いただいたA様は、「カーテンは俺に一任されているから、俺がいいと思った生地で決める!」と、すばらしく潔く決めてくださいました。

納品後、他のスタッフの方たちもいいねいいねと喜んでくださって、A様がスパッと決められる背景にはセンターの方たちのあたたかさもあるのだなと思いました。

集落センターのスタッフの皆様、この度はありがとうございました。