お部屋コーディネート施工例#683

長野県松本市 Y様ジム施工例

~鉄骨現場はインテリアとイクステリア、両方の知識が必要です~

今回、松本市のY様よりプライベート・ジムに間仕切りのカーテンを付けたいとのご相談がありました。


現場を拝見したところ、鉄骨がむき出しの造りでした。




H形鋼にビスをもむなどまず不可能であり、天井も波型の鉄板が貼ってあり、ビスが効くのか見ただけではわかりません。


インテリアとイクステリアの両方の知識が必要です。


ゆうあいはビニールカーテンの実績もあり、ある程度の知識もあります。 施工時、少し苦労しましたが、それも想定内で済みました。


Y様に喜んで頂けた、鉄骨造りの現場のカーテン・レール工事をご紹介致します。


H形鋼にレールを付ける。


H形鋼にレールなど付ける時、使用する部品がこちらのクランプ付きブラケットベースになります。 部品名はメーカーによって違いますが、こちらはヒナカ製になります。


今回使用したのは、以下のTOSO製のクリップ付きブラケットプレートになります。



レールの形状もさほど差はありません。



左がヒナカ レクト30、右がTOSO 中型レール。 両方ともアルミ押出材で、曲がりにくく、錆びにくいです。


ヒナカ製とTOSO製の差はほとんどありませんが、ヒナカ製品は耐荷重に優れ、頑丈。TOSO製は滑走性に優れ、商品精度が高いと思います。


部材の全体(伸縮吊り棒やランナーなど)で見積りを出してみたところ、価格ほとんど変わらなかったので、今回は滑走性に優れて、信頼性が高いTOSO製をお勧めしました。


レールをH型鋼に付ける。


TOSO製のクリップ付きブラケットプレートを使用して、H型鋼にかませてしっかり固定します。


次にカーブレールをジョイントします。



ここまでは特に問題なかったのですが、宙吊りの伸縮吊り棒を付ける時に問題発生!


凸凹の金属天井に伸縮吊り棒を付ける。

天井に金属用ドリルで下穴を開けようとしたところ、ドリルが奥まで入っていかない・・・ 少し穴が開いただけ。


違う場所に同じ金属用ドリルで穴を開けようとすると、全く穴が開かない・・・ドリルの刃がダメになってしまいました。


「どうやら、凸凹の金属の天井部分には、金属の奥にコンクリート部があるんじゃなかろうか」



写真はヒナカの見本帳の中の写真です。


今回、施工を承るか迷ったのですが、それがこの凸凹の金属天井に伸縮吊り棒を付ける事でした。 この天井にビスは効くのか・・・


迷った末に、この見本帳内の写真を見て、ほぼ同じY様邸でもできるだろうと思ったのです。


ところが、実際の施工はそんなに簡単じゃなかった・・・


どうしよう・・・・


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という訳で、用意したのが、コンクリートや石に穴をあける専用ドリルビットです。



こちらは、電動ドライバー用の力があまりない(穴を開ける能力が低い)ものになります。


ハンマードリルタイプの能力が高いものも用意しましたが、大きな穴を開けすぎて天井を破っては意味がないので、あえて能力が低いものを選びました。


そして、その下穴に打つビスは、若干太目で短いこのタッピングビス 4×10



これでいけるだろう・・・


ジャーン!!



どうですか、バッチリ付きました。


カーテンをかけて完成です。


宙吊りレールを病院などに付ける場合は、生地の裏面を間仕切り内部にしますが、今回はY様のご希望で、間仕切り内部を表面、間仕切り外側を裏面にしました。



カーテンを開け切るとこんな感じです。



鉄骨造りのクールな空間に、シルバー色のレールでカッコ良く間仕切れたと思います。


間仕切りカーテンにお勧めの生地があります。

今回、遮光1級で防炎のロイヤルという生地からお選び頂きました。



ゆうあいは松本店は、現在33色の見本吊りからお選び頂けます。


このロイヤルは表面も裏面も同じですので、間仕切りにはお勧めです。


ゆうあいスタッフからのコメント

表題で書いた「鉄骨現場のカーテン工事はインテリアとイクステリア、両方の知識が必要です」ですが、今回身に染みて感じた事です。


ただ、初めから諦めていては人間進歩がありません。


これからも、不可能と思った事もチャレンジしていきたいと思います。


長野県で、鉄骨造りの現場にカーテン・レールを施工されたいなら、ゆうあい(松本店・諏訪店)までお問い合わせください。