長野県原村K様 施工例
~サンルームの日照対策~
完成
長野県 原村の山荘。
2階に大きなサンルームがあります。
屋根(天井)も壁面もガラスです。
2階という事もあり、とても明るく開放感のある空間です。
オーナー様はそこで読書などをなさるのですが、春(もう既に・・・)から秋にかけて、とても暑く眩しい。
サンルームの良い部分はしっかりと確保しつつ、暑さ/眩しさを抑える方法はないか?
と、ご依頼を頂きました。
商品選定
暑さ/眩しさの対策。
日差しを抑える事が目的なので、窓面に何か設置するのは無し。
屋根(天井)の部分に日差しを除けるものを設置。
せっかくのガラス部分を恒久的に塞いでしまうのも無し。
開閉が出来るもの。
こうなると、我々がご提案出来るものは、下記の通り。
(どれも、天窓に設置出来る仕様の製品)
① カーテン(サンシェード)
② ブラインド
③ ロールスクリーン
等々・・・
見た目(収納/使用時のスッキリ/シンプル感)
開閉の操作性
価格
など、色々な要素から検討して行き、③のロールスクリーン(傾斜窓用)となりました。
施工開始
天井は全面がクリアですが、約90cmピッチで区切られています。
区切りの梁を跨いで、製品を大きく作る方法もありますが、この区切り毎に分けての施工と決まりました。
梁の奥(天井に近く)の方が、製品が目立ちにくくなる事が理由です。
傾斜窓用のロールスクリーン、生地が垂直に降りてくる通常のロールスクリーンと違い、角度が付いて降りてくるため、生地が弛まない様な仕組みが付いています。
その部分が、商品/施工作業に追加されます。
まずは、天井面にロールスクリーン本体の取付け。
通常のものと、ほぼ変わらない作業です。
ただ、本体の両端からワイヤーとコードが出ています。
ワイヤーの先には、傾斜窓用の部材:下部フレームがセットされています。
生地が弛まない様にするためのガイドがワイヤーで、ワイヤーと降りてきた生地を受けるのが下部フレームです。
コードは昇降(開閉)に使用します。
ワイヤーの弛みを無くせば、生地が弛むことなく天井の勾配に沿って動きます。
梁のピッチに合わせて、4台の施工を行いました。
基本的な作業は、4台とも同じです。
もう一つ、昇降に使用するコード:プルコードの設定です。
今回施工したロールスクリーン傾斜窓用は、通常のロールスクリーン/プルコード式と同様、プルコードを引っ張って昇降するのですが、この様な設置ですと、サンルームの真ん中あたりに、プルコードが天井からぶら下がってしまいます。
その為、付属の滑車などを利用して、あまり邪魔にならず使いやすい位置にコードを取りまわす必要があります。
また、ロールスクリーン本体にストッパーが内蔵されていません。
プルコードから手を離すと、生地が巻き上がってしまいます。
傾斜窓タイプは、コードストッパーを壁や天井に別で取り付けます。
プルコードの取り回しと合わせて、コードストッパーの位置も設定します。
梁に沿ってコードを伸ばして、壁際で降ろしています。
コードが降りる部分に滑車を使用しています。
ストッパーはこんな感じ。
この部品をしっかりと固定できないと、開閉が決まりません。
施工終了
↑閉状態↑
ロールスクリーン生地で、しっかりと日陰を作れました。
↑開状態↑
サンルームの解放感は損なわない仕上りが出来ました。
梁と梁の間に4台施工。
製品生地以外の部品色がオフホワイトのみ。
コード類がはっきりと分かってしまうので、梁の奥側への設置です。
お部屋などから見ても、あまりうるさい感じにはならずに納まりました。
今回納入した商品
タチカワブラインド製 ロールスクリーン
ラルク 傾斜窓 プルコード操作
本文でもご説明したプルコード式。
ストッパーの要らないチェーン式もありますが、使用条件が厳しいです。
傾斜角度が30°以内。
そのため、ご購入のほとんどが90°(水平)まで対応できるプルミエ式です。
使用生地は、エブリ遮光のシナモン。
生地に黒糸を織り込んだ遮光(1級/C)タイプです。
とにかく、日照による眩しさ/暑さを抑えるために、遮光生地にして日光自体を遮断してしまう(クリアではない、普通の屋根にする)イメージです。
この生地、エブリ遮光はシンプルな多色展開
今回の様な施工で、「天井にアクセントや華やかさを求めよう」なんてことになっても、色々とお選び頂けます。