SDGsと施工費の話。

そろそろ暖かさが定着してもよさそうなのに、一昨日は寒すぎてゆうあい諏訪店でもさすがに暖房をフル稼働させたと思えば昨日はかなり気温が上がって、施工の手伝いで少し腕をあげているだけで汗だくになるという不安定な日々です。今年は雨も多くてお花見をするまでもなく散ってしまいましたが、ここ茅野市ならまだその気になれば聖光寺あたりで遅咲きの桜を見られるチャンスはあります。その気になれば。

さて、最近SDGsネタが多いので私も便乗しようと思います。

10年以上前のことだったと思いますが、私がまだ窓一つない部屋にひきこもってプリント基板を作っていた頃に提唱された「CSV」(なんの略かはGoogleで)”企業が社会問題の解決に取り組むことで利益を上げる・成功する”という、社会貢献と利益の追求を同時にできるような概念が世界に広まったことで国連が動いて、数年後にSDGsという共通目標が生まれたという経緯があったと思います。それまでの概念だと企業の社会貢献やボランティア活動は利益の余剰分で取り組むというイメージが強かったので、それだとどうしても「儲からないからやめる」ということになって、持続可能な取り組みにはなりません。

「社会問題」と聞くと温暖化だの貧困問題だの、そんなに頭のよろしくない私からすると到底近寄りがたいイメージを持ってしまいますが、要は”お客様の抱える問題、お困りごとを解決する”ということでもあるのかなと思います。

ゆうあいの仕事に置き換えて考えてみます。例えばカーテンレールやブラインド、ロールスクリーンなどの「施工」。

DIYがお得意な方なら大抵のものはご自分でサクサク器用に取り付けられるのだと思いますが、もし私がお客さん側で自分で施工をしなければいけないとしたら、まず箱を開けるまでに3カ月はかかります(仕事の時はただちに開けますが)

ゆうあいでは施工をさせていただく際、施工費をいただきます。遠くの現場の場合には、出張費もいただきます。

感じ方や価値観はひとそれぞれなので、それを「高い」と感じる方もいらっしゃるかと思います。

ほかのお店で購入するという選択肢もある中でゆうあいを選んでくださったお客様には、感情的な話だけで言ったら、じゃあ施工は格安でやりますね!と言ってしまいたい気持ちはあります。それにどんなにお金持ちだったとしても、ほとんどの方はそりゃ1円だって安い方がいいと思われるでしょう。

でも、施工にお伺いするには人件費も交通費もかかります。施工に使う工具も消耗品です。

今は「自分でできるからいいよ、そのくらいならできるから」という方も、20年後、30年後、次にカーテンを変える頃はどうでしょうか。もしかしたら、四十肩、五十肩で腕が上がらないかもしれない。目がかすんで、狙った位置にビスを打てないかもしれない。頼りになるご家族と一緒に暮らしていないかもしれない。そうなった時に、「施工してもらう」という選択肢がなくなっていたらどうでしょうか。

私たちは、「施工」というサービスをこれからも継続して地域の皆様に提供していくために、施工費をいただきます。これが、”皆様のお困りごとを解決することによって成果を生み出す、サステナブルな企業ゆうあい”としての活動のひとつなのかなと思います。(とここまで施工について語っておきながら私自身が施工をするわけではないというのがアレですが)そもそも「社会問題」はひとつの企業だけで解決できるようなものではないので、多くの企業が身近な問題解決に取り組む積み重ねで少しずつ、大きな社会問題の解決に近づいていくのだと思います。

ちなみに私が個人的に抱える問題としては、

・家じゅうの巾木の上にたまる埃の掃除がめんどくさい、やったらやったで二日間は腰痛

・ベランダの掃除がめんどくさい(でも砂埃と黄砂まみれなの絶対やだ)

・シャツのアイロンがけがめんどくさい(でもシワシワのまま着るわけにはいかない)

このお困りごとは、ダスキンがすべて解決してくれました!一カ月に一度は必ず利用するという年間契約。二時間めいっぱい使ってお願いしたことをやってくれて7,700円(税込)

ダスキンに出会うまでの休日は、巾木の上の掃除となるとまず、めんどくさい気持ちと葛藤しつつ掃除を始める覚悟を決めるのにコーヒー飲みながら1時間。さらに本棚付近でマンガを読み始めちゃうお決まりのコースで気が付いたら4時間くらい経ってる(結局ほぼマンガ読んでる)というダメなやつの典型みたいな過ごし方でしたが、担当の小林さんは同じ小林にもかかわらず部屋に来るなりものすごく手際よく、一目散に作業を始めます。一切葛藤している様子もなく(葛藤は自宅で済ませてくるのでしょうか・・)、私がどんなに寝起きのしょうもない姿でいようが立ちすくむこともなく、ちゃんと上から順番に埃を落としていって床まで拭きあげて、ベランダも掃いて拭いて、どこに腕通すんだよっていう複雑な形のシャツだろうがササっとアイロンかけてくれて、私がそこらへんに積み上げてあるスパイファミリー(マンガ)をついうっかり読み始めることもないので二時間でバッチリすべてをやり終えて空気の入れ替えと除菌までしてくれるので、私は同じようにコーヒーを飲むにしても今までのようにめんどくささと葛藤することもなく、ただ穏やかにコーヒーを飲んでいられます。

そしてこのサービスが持続可能なものであることを願ってお金を払っています。(あとたまに小林さんにすすめられるがままにモップとか買ってる)