下準備

こんにちは、縫製所の遠藤です。もうすぐお盆休みに入りますね。

連休中に犬用の服を作ってみたいとおもっているのですが、取りあえずは生地の下準備だけでもとやってみました。

ゆうあいで販売はしているのですが、モリスデザインのシーチング生地を使って作ってみたことがなく、端切れ部分を使い何か作ってしてみようかと思い犬の服を思いつきました。ところが綿のシーチング生地を使って何かを作ったことがないので知らなかったのですが、この様な生地を使った作品を作る場合は「水通し」なる作業をするのが良いそうです。「水通し」は綿や麻などの天然素材の生地を使って作る場合、洗濯などをすると縮んでしまうので生地をはじめから縮ませておく作業のことらしいです。

作業工程は生地を蛇腹に折って水に漬けておく。綿生地は1時間ほどだそうです。・・何故蛇腹折なのかはわかりませんでした。

1時間ほど水に漬けた生地を押して水を切り(多分しわにならないように水分を抜くのだとおもいます。)

あとは影干しで乾かすそうです。私は縫製所の中のラックにかけて乾かしました。

半渇きの状態でアイロンをかけて生地の織り目が歪んでいたらこの際にアイロンで整えるそうです。この作業は「地直し」というそうです。これで生地の下準備が終わりました。

この下準備を終えて実際にはどのくらい縮むのかと元のサイズを図ってから作業したのですが、縮み具合は元の横の長さ115cmだったのが114cmとなっており1cmほど縮んでいました。縦の縮みはありませんでした。このあとオックスフォード生地を水通しをしてどの位縮むか試してみたら横の長さ115cmがなぜか116cmに伸びていました。縦は13cmが12.5cmと縮んでいました。横が伸びたのはなぜかはわかりませんが、もしかしたら生地を干した時結構水分が多かったのでかえって伸びてしまったのかもしれません。

しかしながら、大抵綿生地は洗濯だったり室内の湿度だったりで縮んでしまうと思っていたほうが良いと思います。

ゆうあいで販売しているモリスデザインのクッションカバーも水通しは行っていないため普通に洗濯すると少々縮んでしまいます。クッションカバーは少々縮んでもクッションパンヤを入れるのにはあまり影響がないので大丈夫です。但しカーテンは普通に洗濯してしまうと確実に縮んでしまうのでクリーニング店に出して洗って貰うほうが良いでしょうね。

・・・これで縫製出来るように生地の下準備をしてしまったので何とかその内犬服を作ってみたいと思います。