お部屋コーディネート施工例＃369

Y様邸は、長野市の建築会社R様のお客様。

このR様のS氏からのご紹介です。

S氏と私の付きあいは長く、かれこれ20年位になります。

S氏は「断熱職人」を自認する設計士です。　とにかく断熱に対する情熱は凄まじく、カーテン屋泣かせの建築でもあります。

断熱器具と断熱窓との取り合わせなど、工夫と苦労がいっぱいのY様邸をご紹介致します。

S氏のこだわりは、断熱だけではありません。

基本的に木にこだわりがあるのです。　産地も長野県に限るなどしています。

あと、壁へのこだわりです。　一切ビニールクロスは使いません。　塗り壁が基本です。　ビニールクロスは、調湿機能が乏しいためです。

僕らカーテン屋は、ビス一本打つだけでも慎重になります。

1F LDはウッドブラインドを選ばれました。　これは、Y様が初めから決められていた事です。

ウッドブラインドは、天然木（バスウッド）を使用しており、若干の調湿機能も持ち合わせています。

さて、1F LDの窓ですが、ベランダ窓と、腰高窓が並んでいます。　腰高窓には、暖房用のパネルがあります。



こちらの何気ない写真ですが、いくつかの注意ポイントがあります。

①2台のウッドブラインドの上端を合わせる事。　これは、二つのブラインドのスラットの位置を合わせるためです。　一般的に連窓と呼ばれ、発注時気をつけなければなりません。

②右側の腰高窓の暖房用パネルにウッドブラインドが当たらないようにする。

③、①と②を踏まえた上で、枠上にある見えない下地に向かってビスを打たなければならない。

そんな施工上のポイントをクリアして、綺麗に付けられたと思います。

スラットの色にも気を使い、パネルヒーターの色ともコーディネイト出来ました。

使用メカ　ウッドブラインド　ニチベイ　クレール50（ラダーコード）　K103　ループコード式

1F LDと向かいの和室は、プリーツスクリーン・ペアタイプをお勧めしました。

これは、和室から見えるお隣が運動場になっており、プライバシーを考慮しての事です。



こちらは、Y様邸では一番すんなりと施工出来ました。

通常と少し違うところは、プリーツスクリーンを木枠内に付けず、正面付けにした事です。

これは、デザイン的な部分です。　Y様邸は、基本邸に木枠が下部分しかない窓なので、枠内に入れるとボリューム感も落ちて、印象がぼやけてしまうと思ったからです。

プリーツスクリーンの生地は、上部がプレーンなプライバシータイプの生地を。　下部は、UVカットのレース生地を選んで頂きました。

使用メカ：プリーツスクリーン　ニチベイ　もなみ25　ツイン　ループコード式　㊤M7062　㊦M7194

2F 御主人のお部屋は、北側の一間腰高窓はプレーンシェード+枠内レースカーテンをお勧めしました。

そして、問題（？）は、東側のドレーキップ窓です。



建築途中現場を拝見しましたが、エアコンが枠上に付く事はわかっていました。

エアコンと枠上のスペースは10cmもありません。　お客様には、コンパクトに生地を巻きこめるロールスクリーンのシングルタイプ（レース無し）かエリート等の機能製レールを付けて右片開きにするかだとお話ししました。



結局、レース無しのロールスクリーン・シングルタイプに決めて頂きました。　写真のように、ドレーキップの内倒しの動きも問題ありません。



ドレーキップの内開きの開閉も大丈夫です。

それにしても、エアコンの絡みもあり、かなり緊張した施工となりました。

使用メカ他　プレーンシェード　チェーン式　生地　リーガBL（遮光２級）　+　枠内レースカーテン　TD9535IV

ロールスクリーン　ニチベイ　ソフィー　N7476　チェーン式

2F 奥様室は何気なくカーテンがかかっていますが、こちらも一工夫しています。

本当は、御主人様のお部屋と同じシェード+枠内レースにしたかったのですが、暖房用のパネルが下の木枠頭まで来ていたためです。

シェードですと、下の木枠の下まで生地が下がらないため、外から見えてしまうのです。



べたな方法かもしれませんが、この写真の方法が一番良いと思い御提案致しました。

パネルに生地がかかるのは問題ないとの事でした。

故にカーテンレールは、機能性のエリートレール正面ダブルレールを付け、ドレープ生地はパネルに掛けるようにして、レースはパネルギリギリで止めるようにさせて頂きました。

パネルの入りも含めブルーに拘られていた奥様に、気に入って頂けたと思います。

使用カーテン他　ドレープカーテン　シノワBL（遮光２級）　+　レースカーテン　TD9535IV

ロールスクリーン　ニチベイ　ソフィ－　N7487　プルコード式

2F　フリースペースは娘さんのお部屋になる予定の空間です。

間仕切もなく、開放的な空間でもあり、角度的にも昼間のプライバシーを守るレースカーテンは不要との事でした。　故に全てロールスクリーンですっきりいきたいとの事でした。

お色は、お母様と同じブルーがお好きとの事。



暖房用パネルとのコーディネイトも綺麗でした。

ここで、一工夫。　生地にレーザーカットを入れて頂けました。



こちらは、南面の窓、木の柄が右側にワンカット　可愛くカットされています。

使用メカ　ロールスクリーン　TOSO　マイテック　チェーン式　TR3059　ポイントカットTYPE104（右）



こちらは、ちょうちょの柄が裾一線にカットされています。

使用メカ　ロールスクリーン　TOSO　マイテック　チェーン式　TR3059　ポイントカットTYPE203

★こちらは、定価2000円（税抜き）のプラス代金でオプション製作可能なお勧めのスタイルです。

松本市Y様　このたびは本当にありがとうございます。

綺麗に付けて頂いたとのお褒めの言葉を頂きました。　また追加注文も頂きありがとうございます。

断熱職人S氏からもOKが出ましたのでほっとしたところです。

「たかがカーテン屋、されどカーテン屋です。」

難しい窓もお任せ下さい。

遠方にも出張していきます。

長野県でカーテン、メカ物なら　ゆうあい（松本店・諏訪店）までご来店下さい。