お部屋コーディネート施工例#442

長野県松本市  施工例

~階段カーペット張り替え工事~

階段のカーペットを張り替え

松本市のとあるお客様から、階段のカーペット張り替えのご依頼をいただきました。

およそ20年ほど前、ご新築時に施工したカーペットが弱ってしまったので新しくしたいとのことでした。

最近は住宅の断熱性や床暖房などが発達した為ご新築でカーペット工事を行う機会は少ないですが、一度張った場所の張り替え希望は少なからずございます。

お客様のご自宅へお伺いして、念入りな採寸と打ち合わせをした上で工事が進みました。

接着剤などを必要とするカーペット工事は外部の業者さんに委託するのですが、今回は施工の様子をお伝えするため私も同行してきましたので、皆様へご紹介したいと思います。

古いカーペットをはがす

まずは階段に接着剤で張られた古いカーペットをはがしていきます。

縁の部分のスレが、20年という長い時間による摩耗を物語っています。

階段部は接着剤を用いる「直張り」

20年の経過で生地が弱っているうえ、人が踏み歩く箇所(階段板の中央付近)は踏圧で接着力が高まり、簡単にはがれてくれません。工具を使って少しずつはがしていきます。



二階の廊下は「フェルトグリッパー工法」が用いられていました。

「グリッパー」と呼ばれる釘の先端が飛び出した板を四隅に設置し、クッション性のあるフェルトを敷き詰めてからカーペットを張る工法です。



こちらもフェルトが弱っていたので全てはがしましたが、グリッパーは使えるのでそのまま残しました。

新しいカーペットを張る~フェルトグリッパー~

いよいよ新しいカーペットの出番です。

今回お客様が選ばれたのは上の画像のカーペット

シンコール「SPACY」より、~リフレ(RF-5689)~

パイル長5.5mmのループが生み出す柔らかなクッション性と淡い色合いが特徴の生地です。







二階の廊下はあらかじめ新しいフェルトを敷き詰めておきます。そしてグリッパーに生地を一度引っかけて、生地にしわが出ないようテンションをかけながら反対面のグリッパーに引っかけていきます。



ピッタリと貼ることができました。

接着剤で行う直貼りよりもクッション性や防音性があり、グリッパーが無事なら張り替えも容易にできることがこの工法の特徴です。前述したとおりグリッパーは傷んでいなかったのでそのまま使用することができました。

新しいカーペットを張る~直張り~

続いて階段部となります。

階段部は接着剤を用いた施工性の高い「直張り」で施工していきます。

予め裁断しておいた生地の裏面と床面に接着剤を塗り、隙間がないようにカーペットを敷いていきます。







速乾性の高い接着剤を使っているため施工スピードが速く、また踏圧がかかればさらに接着性が上がるため、しっかりとカーペットを固定することができます。

二階から一階へ向けて一段ずつ丁寧に施工していきます。

張り替え完了!

一階の廊下までたどり着きました、これにて完了です。

コーナーや僅かな出っ張りに至るまで、しっかりとカーペット敷き詰めることができました。







階段のカーペットは広げて敷くだけのカーペットと異なり、床部へしっかり固定することが求められます。

また、カーペットの生地には織目があります。無地の生地でもよく見ると、一定の方向に糸を織りあげる畝のようなものが見えるのです。

これを無視してカーペットを敷いてしまうと織目がチグハグになってしまい、きれいな仕上がりとは言い難いものになってしまいます。

念入りな採寸と現場での打ち合わせによって成し得る工事内容です。

工事内容や張り替える面積にもよりますが、今回の工事はおよそ6時間ほどで完了いたしました。

ゆうあいスタッフからのコメント

施工例にご協力いただき誠にありがとうございました。

採寸や打合せにお時間が掛かってしまいましたが、その分しっかりとした施工をさせて頂きました。

夏日での施工にあたりお飲み物や冷菓を振舞っていただき、お心遣い感謝しております。

今までより柔らかくふんわりした踏み心地をご堪能していただければと思います。

カーペット、カーテンのお買い換えをご検討されているなら、ぜひゆうあい(諏訪店、松本店)へお越しください。

以上、ゆうあい松本店 古田でした。