お部屋コーディネート施工例#595

長野県 下伊那郡松川町 H様邸 新築コーディネート

~お部屋の雰囲気に合わせたカーテン・ロールスクリーンのコーディネート~

松川町にご新築されたH様がはじめてご来店されたのは前年の秋ごろのこと。

松本へ来た際に当店を見つけられて立ち寄っていただきました。

ゆうあい松本店と松川町で距離こそ離れているものの、実物サンプルを持参してご新居で打ち合わせを行い、ご提案したカーテン・ロールスクリーンを気に入っていただきカーテン工事をさせていただくことになりました。

平屋造りのH様邸で、それぞれの部屋のコンセプトや窓の大きさに合わせた窓装飾選びをしていただきました。

LDK

流行のグレイッシュな色味の床材やクロスを選ばれているH様邸。

広々としたLDKには1間の掃き出し窓が2か所、どちらも高さが220cmあるハイサッシなので明るく解放感を感じられる間取りです。

こちらは使い勝手を重視して「カーテンスタイル」にて取付けいたしました。

ドレープ生地はスミノエのデザインライフシリーズより「V1283:トリノサンポ」となります。



麻のようなざっくり感のあるベージュ生地に、枝を咥えた鳥と木々がプリントされたほっこりするデザインとなっています。

やや大きめの柄ですが、落ち着いた配色やナチュラルテイストな生地のおかげで、H様邸のLDKを北欧調の優しく暖かみある雰囲気に彩ってくれます。



組み合わせるレースカーテンは当店オリジナル生地の「JL09-01」をチョイス。

写真ではお色がわかりにくいのですが、生成りの生地にネップ(糸の節)がランダムに表れるナチュラル感抜群の生地となっています。

ポリエステル100%が主流のカーテンにおいて、このレースは「コットン」が含まれているのでより天然素材らしく、味のある表情を出しています。

さらに裏面にはミラー糸を織り込んだミラーレースなので、日中の外からの視線を防ぎつつ、H様邸のインテリアと機能面を両立することができました。

畳ルーム

小上がりになった畳ルームは白基調の壁紙と縁なし畳、柱のみえない大壁の和モダンな空間です。

最近の住宅ではこのような形式の和室にされる方が多いですね。

窓も従来の障子ではなく、プリーツスクリーンをはじめとした「メカ物」と呼ばれる窓装飾が似合うようなコンパクトな窓が多いです。

H様邸の畳ルームも枠内の巾が33cmの縦スリット窓が二つ並んでおり、取り付けする窓装飾はやはりメカ物です。

和室らしくプリーツスクリーン案もありましたが、ここにはH様のご希望で「調光ロールスクリーン」を枠内付け致しました。



↑全閉時                   ↑調光時

取付したのはTOSOの調光ロールスクリーン「ビジック小窓」

前後の生地をずらすことで、プライバシー保護と調光を切り替えられるロールスクリーンです。

今回こちらの調光ロールスクリーンを枠内付けするのにおいて、注意した点は「奥行き」でした。



↑ロール網戸のサッシ             ↑グレモンハンドル

一般的に滑り出し窓の枠内にはロール網戸や各種ハンドル(オペレーターハンドル・グレモンハンドルなど)がつくため、自由に使える奥行きが少なくなり枠内付けできる窓装飾も限定される場合が多いです。



「ビジック小窓」はその名が示す通り、開口や奥行きが狭い場所でも取付け出来るようなコンパクト設計になっているので、今回のスリット窓にも取付することができました。



スクリーン生地は「ロペ」よりホワイトをお選びいただきました。

細かい格子状の織柄の生地で、「市松模様」のような和の雰囲気も感じられるのが「ロペ」の良いところ。

過去にも「和柄っぽい」と他のお客様から何度か評価していただいていたので、この度H様邸の和室にお勧めして選んでいただきました。

窓側の壁はロペと同じく市松模様のアクセントクロスを選ばれていたので、非常に統一感のあるコーディネートにすることができ、H様にも大変喜んでいただけました。

寝室

寝室は腰高窓と光取り窓があり、腰高窓の面はアクセントクロスになっています。

ヴィンテージ感あるペールグリーンに塗装したウッドパネル調のクロスで、50年代のアメリカを思わせる雰囲気です。

こちらのお部屋は「カーテン&ロールスクリーン」にてコーディネート致しました。

ドレープ生地は当店オリジナル生地の「ラウドNV」をお勧めしてお選びいただきました。



ヴィンテージデニムのような濃いインディゴブルーで、使い込んだデニムに表れる「縦落ち」状の模様が特徴の、私が大好きな生地です。

ウッドパネル調のアクセントクロスと「ラウドNV」の相性は非常によく、より一層ヴィンテージアメリカンな雰囲気が増します。

レース生地もリビング同様マットな表面にネップが表れる、当店オリジナル生地の「TD9535IV」をお選びいただきました。



お色はオフホワイトなのでペールグリーンと組み合わさると軽やかな印象になり、日中は寝室を明るい印象にすることができます。

こうなるとロールスクリーンの生地もデニム調の物にこだわりたいところ。

そこでTOSOのロールスクリーン生地「ニーム」のデニムブルーをお勧めいたしました。



インディゴブルーのムラ糸で織ったデニムのような「ニーム」はカーテン生地「ラウド」との相性もばっちりです。

カーテン・ロールスクリーンともに遮光性のある生地になっているので、寝室の生地選びにはぴったりでした。

とても雰囲気あるコーディネートができたと思います。

ちなみに寝室のロールスクリーンの取付方法は、和室の「枠内付け」と対をなす「正面付け」です。



窓全体をしっかり覆う大きさにオーダーしたロールスクリーンを取付しているので、プライバシー保護・遮光性を高めるという観点では「枠内付け」よりもオススメです。

もともとコンパクトな外観のロールスクリーンは「正面付け」にしてもボリューム感が出にくいので、取付する環境により適した方法をご提案しております。

子供部屋

子供部屋も寝室と同じく「カーテン&ロールスクリーン」スタイルですが、こちらはよりお子様のお部屋らしくポップな雰囲気にコーディネートしております。



青空をイメージした天井のアクセントクロスはとても爽やかな印象で、H様の息子さんご自身が選ばれたクロスとのこと。

昼間は見えないのですが、このクロスには蓄光塗料を使った星が描かれていて、夜には蓄光塗料が発光して天井一面に星空が広がる仕掛けがございます。

私が子供のころにはこんな素敵なクロスはなかったので、インテリアの進歩はすごいものだと驚かされます。



レースは寝室と同生地ですが、ドレープカーテンは息子さんが選ばれた柄で、当店オリジナル生地「ロケットIV」となっております。

平織のさらっとした生地には銀色の月や星の刺繍が一面にちりばめられており、蓄光塗料の星々と合うような生地選びをしていただきました。



ロールスクリーンはTOSOの「ルノプレーン」よりベージュをチョイス。

こちらも平織でハリのある生地ですが、淡い色使いがお部屋に溶け込みやすく、より天井のクロスやカーテンを引き立てるように組み合わせました。

クローゼット内のアクセントクロスがベージュ色だったので、さりげなく統一感のある色選びになっています。





「ルノプレーン」は全20色、そのほとんどがアイボリー・グレージュ系の優しい色使いになっているため、様々な場面で使いやすく優しい雰囲気を出しやすいロールスクリーン生地となります。

ゆうあいスタッフからのコメント



H様、施工例にご協力いただき誠にありがとうございます。

雪が降る中での採寸お打合せでしたが、寒さに負けず精いっぱい柄のご提案をさせていただきました。

取付が終わった際に仕上がりを喜んでいただけて、私も心から嬉しく思いました。

元気いっぱいな息子さんとH様ご夫妻の新しい生活が、明るく素晴らしい日々になることを心から願っております。

この度は誠にありがとうございました。