お部屋コーディネート施工例#602

長野県 安曇野市 M様邸 施工例

~内窓・ハニカムスクリーンを取付して防音・断熱効果UP!~

安曇野市の住宅地にお住いのM様は10年以上前に当店で新築工事をしていました。

夢のマイホーム生活を送っていく中、M様は「ある悩み」を抱えられるようになりました。

今回はそんなM様のお悩みを解消するための施工内容をご紹介いたします。

M様のお悩み

M様が抱えられていたお悩み、それは「車のエンジン音」でした。



※イメージ図

あるアンケート調査「ご近所の騒音で気になったことがあるものは?」の結果、44%とほぼ半数を占めて一位になったのが「バイクや車などのエンジン音」だそうです。

住宅ごとの距離が近い住宅地に多い問題で、運送・工事関係など大型車両のエンジン音が気になる方も多いのだとか。

またエンジン音の全てが悪意あるものではないとは思いますが、違法なマフラーの改造・そういった車の空ぶかしによる騒音トラブルは後を絶ちません。

M様も近隣から聞こえてくる車のエンジン音が非常に大きいそうで、満足な睡眠がとれないほど悩まされているとのことでした。

内窓「プラマードu 防災安全複層ガラス」

ご来店されたM様からすぐ「内窓」の施工をご希望いただきました。



内窓は既存サッシの内側にもう一枚の窓を追加して空気層を増やすことにより、「防音・断熱・防露」効果を向上させることができます。

特に防音に関しては、人間の耳は10dB下がると音が半分に減ったように感じるといわれております(YKKap調べ)。

そこでM様にご紹介したのが「YKKap プラマードu」になります。



窓・ドア・建材などを取り扱う大手メーカーYKKapが展開している内窓で、ガラスの種類や機能など非常に優れているのがプラマードuの特徴です。

今回はプラマードuの中でも特に防音効果が強いといわれる「防災安全複層ガラス」をお勧めしてお選びいただきました。



本来は防犯や防災目的で、割れたガラスが飛散しにくい特殊フィルムや防災ガラスを使用しています。

ですが、特殊フィルムや厚さのあるガラスが音の共鳴を防ぎ、通常のガラスに比べて防音効果を高くすることができ、さらに複層にすることでより高い防音効果を発揮できるためお勧めいたしました。

施工の流れ ~搬入~

取付する窓の大きさにもよりますが、プラマードuは大きさ・重量ともにあるため、専用の車で搬入されてきます。

特に今回取付したプラマードuは前述した通り「厚いガラス&複層」で非常に重く、さらに取付個所が2階だったこともあり慎重に搬入いたしました。

施工の流れ ~サッシ取付~

続いて、プラマードu用のサッシを窓枠内の上下左右に取付していきます。



窓にサッシを当てて・・・



ドライバーでビス止めしていきます。



もう一つある窓も同様に施工します。

窓枠内の寸法はあらかじめ採寸してあり、枠内の歪み・傾きの有無をしっかりと調べています。

築年数の古い住宅や無垢材を窓枠に使っている場合は歪みや傾きが生じる場合があり、多少のことは現場で調整ができますが、ひどい場合は取付が困難になる場合もあります。

M様邸はパーティクル材の窓枠だったので歪み・傾きはほとんどなく、この後の作業も非常にスムーズに進めることができました。

専門的な知識と綿密な採寸・打合せがあってこそです。

施工の流れ ~窓ガラスの取付~

サッシを四方に固定したら、いよいよ窓ガラスを取付します。

上部サッシに窓ガラスをはめて・・・



よいしょ!!

持ち上げながら窓ガラスを下部サッシに乗せます。



こちらも採寸した通りの寸法で仕上がっていますので窓枠内にぴったり収まり、滑りもスムーズです。



最後にクレセントの位置を調整します。

ビスを緩めて左右の位置を調整、これを怠ると鍵がかからなくなってしまう場合があるため、しっかりと位置調整します。

施工後の様子

採寸時にしっかりと枠内の寸法を測り、二人で取付をしたので作業は30分程度で終了しました。

これにはお客様も「こんなに早く出来るんですね」と驚かれるほどでした。



サッシの色も打ち合わせで同系色の物に決めていたので、ぱっと見では後から内窓がついたとは思えない一体感です。



奥行きをしっかり確認しているので、既存窓のクレセントも問題なく開閉できます。

奥行きが狭く開閉できない際は、内窓のクレセント位置の変更・既存クレセントのツマミの付け替えなどで対応可能です。



窓ガラスの隅には「CPマーク」というシールが貼られます。

警察庁・国土交通省・経済産業省・民間関係団体から構成される「官民合同会議」が行う厳しい防犯試験をパスし、防犯性能が非常に高いことを証明するシールなのです。

今回はあくまで防音目的のため直接的な関係はないですが、このガラスが非常に優れたガラスだという証でもあります。



取付後の音の感じ方ですが、施工前は車の走る音が室内に響いていましたが、施工後は非常に小さく聞こえ、部屋内にさらに壁一枚を挟んだ先から聞こえる程に小さく感じました(あくまで筆者の個人的な感想となります)。

音は窓だけではなく壁や床などからも響いてくるので、室内に完全な防音を施すのは困難です。

ですが今回お選びいただいた「防災安全複層ガラス」は特に防音効果の高いガラスなので、十分な効果を発揮してくれるかと思います。

ハニカムスクリーン:レフィーナ45

今回は他のお部屋にハニカムスクリーンも取付いたしました。

もとはプリーツスクリーンのシングルスタイルが付いていましたが、シングル故に生地を上げると室内が丸見えになってしまうことと寒さが気になるため、より機能の高いハニカムスクリーンをお選びいただきました。

お選びいただいたのはニチベイのハニカムスクリーン「レフィーナ45」になります。



見た目はプリーツスクリーンにそっくりですが、側面からみると違いが一目瞭然です。

(参考画像)



左:プリーツスクリーン       右:ハニカムスクリーン

ご覧の通りプリーツスクリーンが1枚生地を折り畳むだけなのに対して、ハニカムスクリーンは前後2枚の生地の間に中空層ができます。



内窓でも説明しました通り、空気層が増えることで防音はもちろんのこと、断熱効果も大きく向上させることが可能なのです。



今回は不透明生地・透明生地を切り替えられる”ツインスタイル”にて、不透明生地は非遮光の「ココン」からお選びいただきました。

お色はアッシュブルーをチョイス。



非遮光生地なので、厚手の生地にしていても室内が真っ暗になることはなく、生地から透ける優しい光がお部屋に差し込みます。

アッシュ(くすみがかった)ブルーは爽やかな印象でいながら冷たさを中和させてくれる印象で、和室にもオススメの人気色です。



シースルー生地は標準組み合わせ(メーカー推奨の組み合わせ)だとブルー系のミソラですが、和室の障子をイメージしてウスシロというホワイトの物に変えました。

同じ「みなもⅡ」生地の中から選べば価格を変えず自由に組み合わせ可能なため、お客様にご案内する際はより喜んでいただきたいので必ずお伺いしております。



ちなみにハニカムスクリーンといいながら、シースルー生地のみなもⅡは「プリーツスクリーン生地」なので中空層はございません。

1枚生地では断熱効果が心もとないと思われがちですが、日光の透過率がハニカムタイプより高いため、むしろ昼間の室温を上げるのに向いているといわれています。

昼はプリーツ生地で日光を通して室温を上げて、夜はハニカム生地で断熱を。

環境に適したご提案ができるのも専門的な知識があってこそです。

オプションフレームの追加

もともと十分断熱効果の高いハニカムスクリーンですが、今回はさらに追加オプションの「オプションフレーム」を両サイドに取付いたしました。



窓枠の両端に「コの字」状のフレームを取付してその間を生地が埋めるので、空気の流入出の低減・光漏れ防止(遮光生地の場合)などの効果があります。



ヘッドボックス周辺もピッタリの寸法に切り欠いてあるので、隙間を限りなく減らすことができています。

ロールスクリーンやブラインド、ハニカムスクリーンなどを総じて「メカもの」と我々は呼びます。

ハニカムスクリーンは「メカもの」の中でもハイエンドな分類になりますが、オプションフレーム自体はそこまで高価なものではないので、ハニカムスクリーンをご検討されている方は予め追加していただくことを推奨します。

(フレーム自体に厚みがあるため、窓枠~本体の隙間が少ないと後からの取付は困難になってしまいます!)

ゆうあいスタッフからのコメント

M様、施工例にご協力いただき誠にありがとうございます。

寒さ対策で選ばれることの多い内窓ですが、騒音対策にも内窓は高い効果を発揮することができます。

この度選ばれたガラスは特にハイクオリティなタイプで、防音性能もさらにアップしいていますので、M様の安眠の手助けになっていれば幸いです。

ハニカムスクリーンのお色も和室にぴったりでしたね!

内窓と同様に断熱効果が高く、オプションフレームも付けましたので断熱効果は非常に高くすることができたかと思います。

今後も気になる点や、更に対策したい個所などございましたらぜひご相談くださいませ。

この度は誠にありがとうございました。