お部屋コーディネート施工例#637

長野県 塩尻市 某様邸 クッションフロア工事

~人にもワンちゃんにも優しい足あたりは新しいクッションフロアで~

中古住宅へお引越しされた某様、ワンちゃんを飼っていらっしゃっているのですが、ダイニングで気になることがあり当店へご相談のお電話をしていただきました。

某様のお悩みとは、ダイニングの古いクッションフロアが硬くて足あたりが悪いだけではなく、ワンちゃんが走ると滑ってしまうのが気になることでした。

ご自身でクッションフロアについて調べられて、塩尻でクッションフロアの工事ができる店舗を調べられる中ゆうあいを見つけていただき、今回の工事を承らせていただきました。

施工前の様子

施工前の某様のダイニングです。

モロッコタイル調の床は古いクッションフロア、築年数から考えて30年以上は経過しているとのことで、経年の影響か非常に硬くなっていました。





部屋の隅々までしっかりと貼られています。

打合せ当初は「はがし+貼り直し」を検討されていましたが、これほど年数が経っている場合既存の生地を剥がすのが非常に困難なため、ご相談の上「既存クッションフロアの上に重ね貼り」という方法にて進めることになりました。

新しく貼るクッションフロアの厚みは1.8mm。

採寸しながら家の隅々を見ると、普段なら気づかないような段差が色んな所にあります。



例えばここ、台所と廊下の床を仕切っている木材です。

写真ではわかりにくいですが約1mm木材の方が高いため、クッションフロアを重ね貼りすると段差になってしまいます。



続いて勝手口の上がり框ですがここも微妙な段差があり、上記個所と同様新しいクッションフロアを貼ると段差になってしまいます。

こういった個所に重ね貼りする際の対処法は後ほど。

現場採寸はお客様と生地を決めるだけではなく、こういった細かい箇所の確認や対策を考える時間でもあるのです。

新しいクッションフロア

今回某様がお選びになられたクッションフロアはコチラ。



インテリアメーカーのシンコールが展開しているクッションフロア「Ponleme」より、『テラコッタ・E-2125』という生地をお選びいただきました。

「テラコッタ=素焼きの焼き物」のタイル調ですが、もちろんクッションフロアなので足当たりは適度に柔らかく、丁度良いクッション感です。

また表面は程よくマットでグリップ感もあるので、これならワンちゃんが滑ってしまう心配も軽減できそうです。

接着には専用の接着剤を、このあと紹介する器具を使って伸ばしていきます。。

施工の様子 ~下準備・接着剤の塗布~

それでは施工の様子をご紹介していきます。

クッションフロアの施工は当店が信頼している職人さんに依頼して行っていただきます。

まず台所にあったテーブルを他の部屋へ、冷蔵庫は作業の邪魔にならない場所へ移動しておきます。



クッションフロアを敷いていく前に、打ち合わせ時にチェックしていた細かい段差対策をしていきます。



縁の細かい段差部分は新しいクッションフロアを敷く前に、縁の部分のみカッターで削って窪みを作ります。

こうすることで木部側が新しいクッションフロアの厚み分高くなり、新しいクッションフロアを重ね貼りした際に段差を目立たせなくすることができるのです。

同じく細かな段差が気になるヶ所に同様の処置をしたら下準備は完了、いよいよ接着剤を塗り広げていきます。



あらかじめクッションフロアを部屋の隅に配置したら、反対側から先ほどの接着剤を床面に塗り広げます。

職人さんが手に持っている物は「クシ目ゴテ」という道具で、接着剤を床面にムラなく塗り広げるための道具です。



この道具で接着剤を塗り広げると接着剤の「山」と「谷」が生まれ、生地を貼る際「谷」になった部分から水分や空気を逃がして接着剤を均等になじませることができるのです。

接着剤の使用量は「1缶あたり〇〇㎡程度」と接着剤ごとに目安がありますが、既存クッションフロアに凹凸があるとその分目減りしてしまうため、目安よりも多い量の接着剤が必要になることもあります。

施工の様子 ~敷き込み~

接着剤が半面に塗り終わったら、いよいよクッションフロアを広げてゆきます。

奥に入っている空間やコーナー部分に隙間が出来ぬよう、綺麗に敷き詰めていきます。



クッションフロアの巾は182cm、ダイニングの巾はおよそ300cmなので2巾のクッションフロアを、タイル調の柄がずれないよう柄合わせをしながら敷いてゆきます。

こういった柄のある生地を施工する場合、施工する面積よりも余分に生地を取り寄せして柄合わせを致します。

半面の張りが終わったら残りの半面も同様に接着剤をクシ目ゴテで塗り広げ、クッションフロアを貼り付けして余った生地をカット致します。



出来るだけきれいに余り生地を切り取っても、壁面とクッションフロアの間には多少の隙間が空いてしまうことがあります。

そこで画像のような「シーリング材」を「シーリングガン」を使って繋ぎ目に充填することで、繋ぎ目の強化・気密性を向上させます。

施工完了!

職人さんの確かな施工のもと、無事新しいクッションフロアを重ね貼りすることができました!

明るい素焼きタイル調のクッションフロアを選んでいただいたことで、従来の物よりも暖かみある雰囲気に変わりました。



木材の凹凸やコーナー個所もキッチリとクッションフロアが敷き詰められています。



「施工前の様子」にて説明していた段差部分も、既存クッションフロアを削り取ることで段差ゼロの仕上がりになりました。

職人さんの確かな腕と処理があってこそ、このようなきれいな仕上がりにつながっています。



↑before                                                                               ↑after

既存のカチカチ・ツルツルだった足当たりから、適度な柔らかさと馴染みの良いグリップ感ある足当たりに改善されました。

これならワンちゃんが滑ってしまう心配も軽減されますし、人が歩くうえでも疲れや足音の軽減などの効果が得られそうです。

クッションフロア ~ポンリューム~

インテリアメーカーのシンコールが展開する住宅用クッションフロア「ポンリューム」

「人気のウッド・ストーンをはじめ、機能性床材や店舗でも使えるクッションフロア」をコンセプトに掲げた総合見本帳で、総収録点数230点の中からお選びいただけます。

さらに見どころなのはポンリュームオリジナルの生地とは別に、名だたる3ブランドとの豪華コラボレーション商品もラインナップされていることです。

~LAURA ASHLEY~



まずは、イギリスのファッションデザイナー「ローラ・アシュレイ」とのコラボです。

英国の自然と、古きよきヴィクトリア朝時代の優雅な生活に着想を得たデザインは、昨今流行となっているシャビーシックやガーリーな空間によく馴染みます。

参考画像のクッションフロアは今回ご紹介した某様邸の古いクッションフロアと同じモロッコタイル調ですが、色合いがもっと優しくてどこかモダンな雰囲気も感じさせます。

古いのに新しい、トレンドと一線を画した上品な美しさが、ローラアシュレイにはあると思います。

~journal standard Furniture~




ベーシックかつ旬の流行を取り入れた大人スタイルを得意とするファッションブランド「ジャーナルスタンダード」のインテリア部門、それが「ジャーナルスタンダードファニチャー」です。

ポンリュームとのコラボではモルタル風のクッションフロアを発表しています。

本物のモルタルと違って適度なクッション性・断熱性があるので、リビングやダイニングを快適かつフローリングとは全く違う雰囲気にコーディネートできますね。

ヒビの入った打ちっぱなしのモルタルの雰囲気が良く再現されていて、デニム調の壁紙やラフな仕上げの家具と組み合わて流行の男前ヴィンテージスタイルに。

ジャーナルスタンダードファニチャーらしい大人の遊び心があります。

~ACME Furniture~




現代のインテリアに古き良きアメリカンカルチャーをミックスして、独自の世界観を提案し続けるインテリアショップ、それが「アクメファニチャー」。

1940~70年代のヴィンテージ家具を輸入して展開しているブランドだけあって、アメリカン・ヴィンテージスタイルとの相性は抜群です。

エキゾチックな輸入絨毯のようなトライバルパターンと、ピースごとに表情の変わる流木をイメージしたドリフトウッドなど、一味違うラインナップになっています。

ヴィンテージ家具や古着、輸入雑貨と組み合わせたリアルなアメリカンスタイルこそが、アクメファニチャーの真骨頂です。

ゆうあいスタッフからのコメント

某様、この度は施工例にご協力いただき誠にありがとうございました。

クッションフロアを変えるだけで見た目も機能も一新することができました。

ワンちゃんを大切なご家族と考えられていて、キッチンで滑ってしまわないよう行った今回のクッションフロア工事はとても素晴らしいことだと思います。

もちろん人間にとってもクッション性や汚れ対策など良いことずくめですので、その良さがこれから毎日体感していただけるかと思います。

今後も気になる点がございましたら、ぜひご相談くださいませ。

この度は誠にありがとうございました。