長野県安曇野市S様邸新築カーテン工事
~機能性モダンコーディネート~
安曇野市でご新築されたS様邸。
お打ち合わせに余裕をもって3か月ほど前からご来店、ご相談いただいておりました。
内装もゆっくりと悩み満足されたコーディネートとなりました。
リビング
一間半の大型の窓は引違い窓になっており、将来の出入りのしやすさと前でに来るペットゲージに干渉しない様ロールスクリーンとレースのカーテンを併用しての設置となりました。
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・ロールスクリーンの正面付け
タチカワブラインド ロールスクリーン
グラント RS8518(ホワイト)
生地裏にアクリルコーティングを施した高遮光生地です。
7段階ある遮光度の中で2番目に高い「遮光1級A+」を有します。
(遮光度はNIF(日本インテリアファブリック協会)が2018年に7段階で設定しています。高い順に「遮光1級A++」「遮光1級A+」「遮光1級A」「遮光1級B」「遮光1級C」「遮光2級」「遮光3級」となります。)
高遮光生地に多い艶を強く感じる生地ではなく、空間に馴染む感じの表生地でした。
カラーバリエーションは4色展開で一番明るいホワイトをお選びいただきました。
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リビングに高遮光の生地?と思われますが外からのプライバシー保護はついで。
今回はリビングで映画鑑賞などをされるとの事でプロジェクターを映す為に高遮光のロールスクリーンをお選びいただきました。
投影用のロールスクリーンというとニチベイ社の「シアター」が思い浮かびますが残念なことに最大製作幅は2400mm。
1間半の2700mmを一本で作成ができない為、MAX3000mmで製作可能なグラントでの作成となりました。
もちろん映りの面ではニチベイのシアターに軍配(確実性)は上がりますが元々クロス部分への投影予定だった為遮光性の高いロールスクリーンならOKということである程度はご了承いただいております。
・レースカーテンの枠内付け
川島織物セルコン ME8448
ロールスクリーンを正面付けにしたことで空いた窓枠の中にコンパクトなカーテンレール「ネクスティ」を設置したうえでレースのカーテンを掛けさせていただきました。
このスタイルの良い所はレースカーテンの為、日中の出入りが簡単な事とロールスクリーンを閉めるとレース部分が隠れるので夜はスッキリとした雰囲気になります。
特に日中はロールスクリーンを上げるとガラス面のみになる為掃出し窓ではレースは必須。
夜はプロジェクターにて投影するのでレースカーテンは隠れていた方がが良いでしょう。
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ただ、採寸当初はロールスクリーンを枠内付け(逆巻き仕様)、レースカーテンを正面付けにするかでかなりお悩み頂きました。
レース生地が常に部屋内にあるのでロールスクリーンのシンプルさにドレッシーさが加わり柔らかな空間になる為です。
ロールスクリーンの冷たさを和らげることご出来るのは奥様にとって大きなポイントだったようで数日、お考えいただく事となりました。
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結果、正面付けのロールスクリーン+枠内のレースカーテンのスタイルとなりました。
プロジェクターを使用する際にレースカーテンがロールスクリーンに被ってしまう事と窓についているアシスト把手の存在が決め手の様です。
アシスト取把手
大型の窓を開け閉めしやすい様についているハンドル。てこの原理になっています。
ロールスクリーンはこの把手に当たらないよう逆巻き仕様でお話ししておりましたがこの逆巻き仕様、開け閉めが若干やりにくいのです。
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・順巻き
ロールスクリーンの本体より奥側に生地が降りる一般的な巻き方。
写真の通り操作チェーンが二本とも見える為操作しやすいです。
どんな窓でもおすすめの操作。
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・逆巻き
ロールスクリーンの本体より手前側に生地が降りる巻き方。
窓の枠内などに干渉物などがある場合、避ける為に使われるオプション仕様。
他社さんはトイレットペーパー巻きと呼んでいるらしい。分かりやすい。
チェーンが一本しか見えないように操作部分が隠れているため意匠性は良いが引っ張り出さなくては操作できない為、少し面倒。
さらにボールチェーン操作だと斜めに引っ張った際にボールチェーンが生地本体に当たり痛めてしまうので注意が必要。
以上の点を踏まえた事と昇降中の振れ幅によりロールスクリーンのボトムバーがアシスト取っ手に当たる可能性を含めて正面付けにした頂きました。
ダイニング
桐ウッドブラインド TM2101(生成きなり)
リビングと少し区切られたダイニングスペースの窓辺にはリビングとは雰囲気の変えた木製ブラインドの桐素材をお使いいただきました。
弊社にも大きなサンプルがありご案内の際、気に入って頂き施工となりました。
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木製のスラットであるウッドブラインドには様々なスラットがございます。
スタンダードな物だと「バスウッド」や「ハードウッド」などの固めな広葉樹。
最近は広葉樹の中でも軽い「桐」や「竹」、針葉樹である「杉」などがあります。
前者のスタンダードな素材は塗装をしっかりと塗ることが多いのですが「桐」や「竹」「杉」などはステイン系の塗料で塗っているように見える為素材感が強く感じれます。
キッチンにはタイルが張られておりそりらの存在に負けない素材感となりました。
桐材は木材の中でもかなり軽く昇降のしにくさがあるウッドブラインのデメリットを和らげてくれます。
和室
和室にはニチベイのプリーツスクリーン:ツインスタイルで納めさせていただきました。
使用生地㊦
アルデ M8148(モスグリーン)
どのメーカーも遮光生地は洋風テイストが多い中ニチベイでは和不調が充実しており和室の遮光、採光が選びやすくなっております。
その中でも特に人気の高いアルデから畳と同系色のM8148モスグリーンにて現地採寸時お決め頂きました。
他にも落ち着いたグレーン色を候補としていただいたのですが現場にて合わせてみると思った以上に色がなく(薄く感じる)はっきりとした発色のアルデとなりました。
使用生地㊤
みなもⅡM8194(ウスシロ)
レース生地には太陽の光を和らげプライバシーを保護する機能があります。
又、色によって太陽光の感じ方、色味が変わるのでお部屋の雰囲気を大きく変えることができます。
濃い色ならば落ち着いた空間に、色の付いたレースならばうっすらとその色がクロスに反映されます。
明るい空間にされたいのであれば今回お選びいただいた白系のレースM8194(ウスシロ)がおすすめです。
障子の代わりに開発された経緯を持つプリーツスクリーンなので和室に白のレースは鉄板です。明かりの入り方も一番光量を感じることができます。
ツインスタイルなので日の強い時間帯は調光でき日焼け防止やプライバシー保護になります。