お部屋コーディネート施工例#176

長野県松本市 フジクラシコ様 施工例

~イタリアンレストラン カーテンで間仕切ってプライベート空間を作る~

松本市中央にあるフジ・クラシコ様は、以前からお世話になっているS様の松本市内に3店舗経営されているイタリアンレストランのひとつです。 其々のお店が特色を持ち、特に若者に人気があるおしゃれなお店です。

今回は、そのフジ・クラシコ様の空間をカーテンで間仕切りたいというS様のご依頼でした。 鉄筋コンクリート造りの空間を間仕切るということは、難しい・・・

木造建築のように下地が無いため、天井にも壁にも木ビスを打っても効かないのです。 また、エアコンなどの障害物もあります。 ただ、方法はあります。 「No!(出来ません)」とは言いたくないのです。 お客様のためです。 頑張って考えました。

そのフジ・クラシコ様での施工方法と、工夫をご紹介致します。

第一期工事「工夫して間仕切る」

鉄筋コンクリート造りに下地が無いと冒頭で書きましたが、実際は軽天と呼ばれる凹型の軽鉄がある一定のピッチで入っているのです。 これは、木造住宅のように格子状に入っているのではなく、ある一定方向にしか入っておらず、それも現場にによって変わります。 確認するには、天井にある点検口から天井裏を覗いたり、軽天用の下地探しを使用します。

第一期工事と書きましたが、こちらは2014年2月に施工させて頂いた部分です。

①難しい部分は、まず天井にはエアコンがあるのです。



今回、見てくれは我慢して頂き、エアコンを回避しながら伸縮吊り棒でカーブレールを吊りました。

②次に、間仕切りのレンガの壁がありました。



こちらは、カーテン用の太いテンションポールを使用しました。 市販されているテンションポールはもっと細く、カフェカーテンなどの軽量物しか吊れません。 これは、TOSOというメーカーが扱っているローレットテンションNN BRというデザイン性もあるものに同色のリングランナーを追加しています。

③次に更に難しい個所がありました。



こちらは、レンガ貼りの壁のコーナー部分とクロス貼りのプラスターボードのコーナー部分を間仕切るのです。 使用したポールは、この前の個所と同じポールですが、難しかったのが、プラスターボード部分。 テンションを強くしないと遮光カーテンのような重量物は落ちてしまうのですが、強くするとボードが破損してしまいます。

そこで、ホームセンターで部品を探しました。



壁には下地もあったため、落ちる心配もありません。



お勧めしたカーテンは、表面がブルー系で裏面がレッド系のリバーシブル。 イタリアンレストランに合っていると大変喜ばれました。

使用ドレープカーテン:スミノエ U-6056 表B面(遮光1級)

使用カーテンレール:TOSO ニューリブ、ローレットテンションNN

第二期工事「大空間をまっすぐに間仕切る」

第二期工事は、昨年末です。 昨年2月に施工した間仕切りが好評で、追加の工事を依頼されました。 今回は、前回と違い大空間を間仕切るとの事。 間仕切る場所についてもご相談を受けました。 S様のご要望を伺いながら、入口と窓面に近い方をお勧めしました。 奥の方も候補にありましたが、「倉庫っぽくなってしまう気がします」とお伝えして入口近くに決まりました。

①採寸時、天井の点検口から屋根裏を覗いて下地を確認していましたので、その軽天の位置に伸縮吊り棒をビス止めしていきます。



②伸縮吊り棒をジョイントして大体まっすぐにします。



赤いラインが天井で光っているのが分かりますか?



今回もこのレーザーマーカーが無くては作業ができません。 ちょっと高価なプロユースです。

③伸縮吊り棒にカーテンレールをはめ込んで、レーザーマーカーでまっすぐに調整します。



④カーブレールをジョイントしてレールの高さを床から一か所一か所測りながら、伸縮吊り棒の長さを調整して固定していきます。



⑤カーテンを吊って完成です。



裏から見ると、



所要時間、作業人数1人で約3時間です。



前回カーテンフックは白色のアジャスターカンだったのですが、お客様から「スチールのがカッコ良いよ」と言われたとの事で、スチールカンに変更してあります。 勿論、前回分の差し替え用のスチールカンもご用意しました。



使用しない時はこのように束ねておきます。

使用ドレープカーテン:スミノエ U-6056 表面B面(遮光1級)

使用カーテンレール:TOSO ニューリブ

ゆうあいスタッフからのコメント



イタリアンレストランをカーテンで間仕切りたいというS様には明確なコンセプトがあります。

フジ・クラシコ様には多くの若者が集い、宴会が多いとの事です。

この宴会時、間仕切ってプライベート空間にした方が喜ばれるとの事でした。 実際昨年2月に施工させて頂いて大好評で追加の工事を頂いた訳です。

S様とは長い付き合いです。 前々回は、もう一店舗の同じ松本市内にあるトマト居酒屋ナポリ様のカーテン工事をさせて頂き、そのまた前回は、俺のパスタ&タパス&ワイン藤原商店のカーテン工事をさせて頂きました。

たかがカーテン、されどカーテンです。 カーテンひとつでお店が変わるのです。

今回のように、お店は鉄筋コンクリートが多く、難しいのですが、むしろ難しい工事こそお任せください。

長野県で店舗のカーテン工事をお考えなら、是非ゆうあい(松本店、諏訪店)にご連絡ください。

PS、S様のお店名を実名で出させて頂いたのは、S様のご要望があったからです。 S様ありがとうございます。 今後ともゆうあい松本店を宜しくお願い致します。