お部屋コーディネート施工例#552

長野県安曇野市 F様邸 施工例

~大開口窓に機能性も備えた装飾レールを取付~

安曇野にご新築されたF様。

店頭打ち合わせの際から現場での生地合わせまで、徹底した生地選びをしていただきました。

木材の温かみを感じられるご新居に、カーテンや各種メカ物を適材適所になるよう取付をさせていただきました。

1F LDK

リビングには一間の掃き出し窓が二つ並んでいました。

それぞれの窓にレールを付けることもできますが、今回は統一感を出すために一本物のレールを用意して二つの窓をまとめて覆うようにいたしました。

取付するレールは店頭でお選びいただいた「レガートグラン」



TOSOが展開する装飾レール「レガートシリーズ」のなかでも、レール前面に天然木を貼ったハイグレードのモデルとなります。

お色は木枠や床色の系統に合わせて「ダークマホガニー」をチョイス。

一間(約160cm)の窓が20cmほどの空間を開けて二つ並ぶため、左窓の端~右窓の端までの長さはおよそ340cm。

「レガートグラン」の規格は300cmまでしかないので通常は諦めざるを得ませんが、しかしそこはカーテン専門店、対応策があります。

レガートシリーズをはじめとするいくつかのカーテンレールには「ジョイント」と呼ばれる部品があり、二つのレールを接ぎ合わせることでレール長を延ばすことができます。



(参考画像:こちらはエリートのジョイントです)

今回は200cm規格のレールをジョイントで接ぎ合わせて、必要な長さにカットして対応することができました。

接ぎ合わせた個所に木目のズレは出てしまいますが、もともと濃いめのダークマホガニーを選んでいて、お客様に事情を了承していただくことで今回の施工が可能となりました。



さらに今回はレール上に「カバートップⅡ」もオプションで追加しております。

寒さ対策・光漏れ防止・お掃除の効率化と三拍子揃った「カバートップⅡ」はレガートシリーズのすべてに対応しており、実用性とカーテンボックスのような見た目になる装飾性を両立している優秀なオプションになります。



(参考画像:こちらはライト色になります)

こちらも規格上は300cmが最大のため、同じくジョイントを用いて延長いたしました。

このようなアイデアを駆使しながらつけたレールを、F様がじっくり選ばれたカーテンが彩ります。



ドレープはサンゲツの「OP-7806」、レースは当店オリジナルの「TDOL7925IV」をお選びいただきました。

織の違いで生み出した幅広なボーダーが印象的な「OP-7806」。



ざっくりした織と優しいアースカラー調の色合いが、F様邸のリビングに自然となじみます。ウェーブが深くなりすぎない1.5倍ヒダをとっているので、ボーダー柄をのびのびと活かすことが出来ております。

ワッフル調の織がカジュアルな印象の「TDOL7925IV」もドレープと好相性です。



帝人フロンティア開発の通風性の良い生地「潮騒」を使用しているので、通常のレースに比べて煽られが少なく、お部屋の中の空気の循環を手助けしてくれます。

1F 洋室①

洋室①は奥様のお部屋です。

引き違い窓のカーテンレールはTOSOの「エリート:カバートップⅡ」を取付いたしました。



発売から50年以上マイナーチェンジをしながら展開されているロングセラー商品のエリート、こちらにも「カバートップⅡ」を付けることが可能です。

ドレープ生地はサンゲツの「OP-7793」をお選びいただきました。



オミナエシをモチーフにしたナチュラルな柄はお部屋を優しい印象に彩ってくれます。

レース生地はオリジナルカーテンの「LS-709NL」をお選びいただきました。



透け感のあるボーダーの生地にドットがさりげなく配されている可愛らしい生地です。

小窓は「シェード:シングルタイプ+枠内レースカーテンに仕上げております。



同じ生地でもフラットなシェードにすると、タペストリーのように柄全体を見ることができます。



また、レースカーテンを枠内に収めているので窓からの出幅を抑えてボリュームを抑えることもできます(次に紹介するお部屋でこの点が重要になってきます!)。

1F 洋室②

洋室②はお嬢様のお部屋です。

ドレープ生地は奥様の部屋と同じもの、レース生地はリビングと同じものをお選びいただきました。

こちらのお部屋も引き違い窓と小窓の組み合わせですが、小窓は二つ連窓になる上、すぐ真横に折れ戸があります。



打ち合わせの段階ではダブルシェードだったのですが、ダブルシェードだと窓面から前に張り出す厚みが多く、折れ戸が生地を押しつぶしてしまう問題が発覚しました。

これを解決するため「シェード:シングルタイプ+枠内レース」という形を勧めて決めていただきました。



まずブラケットを可能な限り高い位置にしているので、折れ戸がメカ本体に接触することを回避しています。

窓と折れ戸の配置上、折れ戸が生地に当たることを完全に回避することはできませんでしたが、生地が押しつぶされる具合は軽減できたかと思います。

現場での採寸打ち合わせでは、図面上では判断しきれないこういった問題を解決することができます。

1F 洋室③

洋室③はご主人様のお部屋です。

こちらもお嬢様のお部屋と同様に2連小窓の隣に折れ戸があるため、前述の「シェード:シングルタイプ+枠内レース」にて対応いたしました。

生地はリビングと同じ組み合わせをお選びいただいておりますが、ドレープ生地の仕上げをシェードにすることで表情がぐんと変わります。



下ろしてフラットになった際はボーダーの存在感が強くなり、上げた際は畳みしろがグラデーションになるので、一つで様々な表情を楽しめるようになったと思います。

2F フリースペース

2Fフリースペースには高さの異なる窓が4つ並んでありました。窓の外側は住宅のため、カーテンのように厚手生地とレース生地が必要です。

しかしこの大きさの窓(その上4つ高さ違いで並んでいる)にカーテンはいまいち似合わないなと感じました。

当初ロールスクリーンの予定でしたが、それだと1枚生地の上げ下げしかできずプライバシー効果が弱いため、現場打合せでプリーツスクリーンのツインスタイルを勧めて決めていただきました。

今回はニチベイのブラインド&スクリーンカタログ「ポポラ2」より遮光生地の「ソーノ」とレース生地「みなもⅡ」の組み合わせをお選びいただきました。



お色はクラウドクリームをお選びいただきました。

「ソーノ」はツヤ感を抑えたランダムな織の生地で、和のテイストを持つプリーツスクリーンを洋に引き寄せてくれます。

ざっくりとした「ソーノ」の織の表情はF様邸の木目を生かした雰囲気にもすんなり溶け込み、機能性と装飾性の両立をとれたかと思います。

レース生地「みなもⅡ」のお色はサクラネズにて。



壁色とトーンを変えてぼやけないようにしつつ、優しいお色をお選びいただいております。

ベランダへ出る窓はダークブラウンの木枠があり、他の3窓は三方クロス巻き込み(ホワイト)だったので、部品色をそれぞれに合わせて注文しております。



些細な点ですが部品色をきちんと指定することで雰囲気を崩さないように心がけております。

2F ホール

フリースペースの対面にも同じく小窓があったので、こちらもプリーツスクリーンのツインスタイルで、生地も全く一緒に仕上げて統一感を出しております。

はなれ(書庫)

F様邸は自宅のすぐ隣に書庫としてはなれを併設されておりました。こちらも無垢材をふんだんに使用したぬくもりある雰囲気です。

窓は小窓が3か所、本を日光から守るため遮光しつつ、丸見えになるのは避けたい空間です。

配置や室内のイメージからカーテンとブラインドはなし。ロールスクリーンも候補にありましたが、生地を上げると丸見えになるのでダメでした。

すべてインナー網戸がついているため奥行きは4cm程度しかなく、枠内付けは困難かと思われましたが、ここでもニチベイの「ポポラ:プリーツスクリーン」が活躍します。



チェーン式を選ぶと奥行きが6cm以上になるので取付できないですが、コード式を選ぶと製品奥行きは「4.2cm」なのでギリギリ収めることができるため、書斎はプリーツスクリーンのコードツインで決定しました!

生地はご自宅と同じ「ソーノ」と「みなもⅡ」ですが、「ソーノ」のみ色を変えて「スモークブラウン」をお選びいただきました。



無垢材の明るいイメージとマットな質感のブラウンが良いメリハリになっていると思います。



厚手生地の昇降を切り替えることで、日焼けをしっかり防ぐことができます。



前述した奥行きの問題も、コードツインタイプを選んだことでぴったり納めることができました。

こちらもナチュラル系の部品色を選んでいるので、窓枠に自然となじむ仕上がりとなっています。

ゆうあいスタッフからのコメント



F様、施工例にご協力いただき誠にありがとうございます。

じっくり時間をかけて選ばれた生地、とてもご自宅の雰囲気に合っていると思います。

天然木と素材感豊かなカーテン生地のぬくもりを感じながら、素敵なご新居での生活を過ごしていただけたら幸いです。

御差し入れもとても美味しかったです!

F様ご夫婦の温かいお人柄のおかげで、取付工事をする元気をたくさんいただきました!

これからも気になることや追加したいことなどございましたら遠慮なくお申し付けくださいませ。

誠にありがとうございました。