お部屋コーディネート施工例#615

長野県松本市 H様邸施工例

~ウィリアムモリス・ケルムスコットツリーが人気です~

 

住宅の嗜好により、インテリアの嗜好が変わってきたのか、時代によって好まれるインテリアは違います。

例えば、今の住宅は出窓がありません。 20年以上前になるでしょうか、出窓にスタイルカーテン(デザインカーテン)が憧れのスタイルでした。



住宅も日本家屋より、西欧やアメリカの住宅が好まれました。 そんな住宅には、西欧からの輸入カーテンがおしゃれでした。

すこしお高いカーテンだとしても、カーテンは西欧の文化であり、デザインのオリジナリティも素晴らしく、羨望のカーテンでした。

本日ご紹介する松本市H様邸は、本格的西欧住宅であり、ウッドレール+輸入ドレープカーテン+スタイルレースカーテンという王道を行くものです。 以下は交換前のカーテンです。



H様は弊社取引先のブラインドメーカーからのご紹介でした。

打ち合わせにH様がご自宅敷地内で営業されている喫茶店に伺ったところ・・・

「武井さん、ご無沙汰しています!!」 なんとH様のお店に以前から何回となくカーテンを付けさせて頂いているM様がいらしゃいました。 世間は狭い。 本当びっくりです。



さて、そんなH様から、カーテンが切れてきたので、交換したいとのお話しでした。

現状のインテリアを拝見して、ご提案差し上げるとお約束しました。

H様邸のリビングで赤いレンガとストーブと赤系のカーテンを見た時、赤系の豪華な生地を思いつきました。



川島セルコン FF1031ハニーサックル(ウィリアムモリス)

見本帳でお見せするより分かりやすいと思い、店内サンプルをたくさんお持ちしました。

残念ながら、上の写真のモリスの生地は重たすぎると却下となりましたが、一緒に持参した川島セルコンのトップブランド Filo(フィーロ)の見本帳のウィリアムモリスのコーナーのトップページにあるケルムスコットツリーが気に入って頂けました。



川島セルコンのFiloに入っているウィリアムモリスの生地は、イギリス本国のものとは違います。 イギリス本国のものは麻、綿、ナイロン製の生機にプリントを施したものです。 川島セルコンはウィリアムモリスの版権を持つイギリス・サンダーソン社の監督の元、ポリエステル100%の染色済の糸で風通織りをしたものになります。

織りで表現する川島セルコンのウィリアムモリスとプリントで表現するイギリス本国のウィリアムモリスの生地は柄は同じでも風合いが違います。

ゆうあい松本店・諏訪店には、両社の見本吊りを展示してあります。

今回、両社の見本吊りを持ってご自宅に伺い、実際カーテンレールに吊って、見て頂きました。

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川島セルコンとサンダーソン社のウィリアムモリスの違い

川島セルコン FF1001ケルムスコットツリー①



イギリス・サンダーソン社ウィリアムモリス ケルムスコットツリー 220327



違いがわかりますでしょうか?

拡大すると少しわかりやすくなります。

川島セルコン FF1001ケルムスコットツリー①(拡大写真)



イギリス・サンダーソン社ウィリアムモリス ケルムスコットツリー 220327(拡大写真)




川島セルコン社製のものは、ざっくり織ってあり、重厚感があるかもしれません。 対して、イギリス・サンダーソン社製のものは、繊細で微妙な色合いが出ています。 また、基本的に発色が良いです。

どちらが良いという事はありませんが、お好みでお選び頂いています。

H様邸の場合:両社の生地を上手に使う。

H様に案内されて、2Fから1Fリビングを見た写真を撮らせて頂きました。

南面のボウウィンドの出窓にドレープカーテンとストレートフリル(スタイルカーテン)。 東面のシングルハング窓(上げ下げ窓)にはプレーンシェード。 西面の腰高窓に通常縫製のドレープ&レースカーテンをお付けしました。

遠目に見てもわかりませんが、この3か所の窓に川島セルコン製とイギリス・サンダーソン社製のウィリアムモリス ケルムスコットツリーを混ぜて使って頂きました。

シングルハング窓 プレーンシェード

今までは輸入のプリント生地でロールスクリーンを付けられていました。 今回もロールスクリーンをご要望されていましたが、プレーンシェードをお勧めしました。

実は昔はTOSOなどのメーカーがオリジナルのロールスクリーンを作っていたのですが、今は作れなくなってます。 それは、ロールスクリーンの製造過程で必要な含侵加工により、生地の発色が損なわれる事もあると思います。



生地を下すと⇒



こちらはイギリス・サンダーソン社のケルムスコットツリーの生地でお作りしました。

昼間生地を下ろしていても発色が良いです。 同じプリントだとしても、ポリエステルの生機にプリントすると色がぼけてしまいますが、綿や麻だと色がはっきり出るのです。

昼間も夜もケルムスコットツリーを楽しんで頂けると思います。

ボウウィンド出窓 ドレープカーテン+スタイルレースカーテン

南面の中央にあるボウウィンドの出窓には、川島セルコンのケルムスコットツリーのカーテンをお選び頂きました。

僕は全て イギリス・サンダーソン社のケルムスコットツリーで良いと思っていましたが、川島セルコン製を使われたいとの事。

多分、生地の厚みにおける防寒性と窓の下にあるヒーターの隙間にカーテンを押し込みたいとの事で、汚れた時ご自宅で洗えるという安心感がある為と思われます。

レースカーテンは出窓の窓際に沿ってカーブレールを付けさせて頂き、ストレートフリルのデザインカーテンをご提案しました。



裾のフリル丈は、メーカー推奨は総丈×20%ですが、H1350位の総丈でしたので総丈×15%をお勧めしました。



ヒダは2.5倍ヒダとっていますので、豪華です。



使用カーテン ドレープカーテン 川島セルコンFF1001 デザインレースカーテン:ストレートフリル サブレNL

西側腰高窓 イギリス・サンダーソン社ケルムスコットツリー+サブレレースカーテン

西側の腰高窓にはイギリス・サンダーソン社のケルムスコットツリーとサブレレースカーテンをお付けしました。



東面と同じくイギリス・サンダーソン社製ですので、プリントの発色が良いです。

ケルムスコットツリー人気の理由

ケルムスコットツリーがなぜ今人気なのか・・・

ケルムスコットツリーは、この鳥と花々に囲まれた大きな木のデザインは、モリスの夏の別荘ケルムスコット・マナーのモリスの寝室にある四柱式寝台を囲むカーテンからインスパイアされ、現在のモリス・スタジオのデザイナー/アリソン・ジーによって描かれました。

多色使いが少ないウィリアムモリスの中にあって、イチゴ泥棒とケルムスコットツリーは異色です。

カーテンの中にある森の中で綺麗な鳥たちがさえずります。 カーテンの中で森が生き生きと描かれています。

その楽しさ、その配色に人は魅了されるのだと思います。

余り生地でクッションカバーを。

ウィリアムモリスの生地は無駄にしたくありません。

シェードや自社縫製のカーテンの余り生地はご返却しています。 少しの生地だとしても、ランチェンマットにできたりもするのです。



今回は川島セルコンのケルムスコットツリーのカーテンの残布で45cm角の背当てクッションカバー(プレーンタイプ)をお作りしました。



ポリエステル100%の生地になりますので、ご自宅で洗濯も可能です。

ちなみにイギリス・サンダーソン社製の余り生地は、額に入れるとの事でした。



ゆうあい松本店 モリス展示コーナー

ゆうあいスタッフからのコメント

H様 この度は大変お世話になりました。 H様はギターも弾かれるという事で、趣味も合います。 また、ギターを弾かせて頂きながら、コーヒーを飲みに伺います。

今後ともよろしくお願いいたします。

さて、ゆうあいはウィリアムモリスの生地を多数展示しております。



長野県でウィリアムモリスのカーテンをお探しなら、イギリス・サンダーソン社製も川島セルコン製もゆうあい(松本店・諏訪店)までご来店下さい。