お部屋コーディネート施工例#614

長野県 上田市 I様邸 カーテン工事

~まるでマンションの大開口カーテン!カーテンレールのギミックを活かしたモダンコーディネート~

上田市の中古住宅をリフォームされたI様。

内装はホワイトやアッシュ系の色味を基調としたクリーンな空間になっておりました。

開口の大きな窓もあり、カーテンやカーテンレールを駆使してモダンな空間にコーディネートしました。

1F LDK

LDKには1間半と2間の掃き出し窓が二つ並んでいます。

もともと6畳間・8畳間・縁側だったところをリフォームして、広々とした空間にされています。

開放感ある大きな窓を機能的かつモダンな印象にするため、オーソドックスなカーテンスタイルにてコーディネート致しました。



ドレープ生地は当店オリジナル生地の「カームDGY」を勧めてお選びいただきました。

やや広めのピッチのストライプ柄で、プリントではなく織りを変えてストライプを表現しています。

シックなダークグレイが白を基調としたI様邸のLDKにメリハリを生み出します。



レースカーテンも当店オリジナル生地の「TD9032IV」をお選びいただきました。

ドレープ生地が直線のストライプに対して、レース生地は緩やかな螺旋模様のストライプになり、日中はモダンかつ柔らかい印象を与えてくれます。



2種類のカーテンを吊るすカーテンレールはTOSOの「レガートスクエア」というレールになります。

「レガートスクエア」は、機構は使い勝手の良い普通レールの物ですが、直線的でフラットな装飾が施されていて、キャップも壁側に返しがつく「Mキャップ」というものを使用しカーテンボックス風にアレンジしています。

今回はこちらのカーテンレールがより機能的になるようなギミックを取り入れさせていただきました。



まずレール上部に「カバートップ」というオプションを付けることで、上部への光漏れ防止・寒さ対策・レール上部の掃除がしやすくなるという機能を、一度に取り入れることができます。

色も統一されており、返しの付く「Mキャップ」との相乗効果で、よりカーテンボックスらしく見せることができていると思います。

そして今回の取付で一番こだわっているギミックは・・・



違いが分かりますでしょうか?

そう、二つの窓の真ん中に出来てしまう畳みしろを左右に寄せて、まるでマンションの大開口窓のように見せることができるのです!!

実現できる仕組みはコチラ



通常のカーテンはフックをレール最端のカンにかけて動かないよう固定します。

I様邸の場合、二つのレールが突き当てになる中央部分に「片マグネットランナー」を追加して、そこにカーテンを吊るしています。



すると本来固定されていたカーテンが開閉できるようになり、マグネットの力で普段は固定されるという仕組みになるんです。



個々の窓でのカーテンの開け閉めは両開きにするほうが楽ですが、思い切りドレープカーテンを左右に開くことで中央の畳しろが生じるのを防ぎ、よりLDKを開放的な空間にすることができました。

1F 玄関

玄関にある小窓にはアルミブラインドを枠内付け致しました。

窓の外は道路に面しており、外の光を入れつつプライバシーを保護したいとのことだったため、こちらをお勧めしました。

アルミブラインドといえば無機質で事務所のようなおカタイ印象になりがちですが、そこは表面仕上げを変えることでカバーします。



スラット面に木枠と合わせた白系の木目調プリントを施しています。

ツヤも抑えたマットな仕上がりなので、アルミブラインド特有の日光に照らされた際の「テカリ」が置きにくくなっています。



トーソーのアルミブラインド「ベネアル」には全10色の木目調スラットがあります。

今回は白い木目調の木枠に合わせてホワイトグレインをチョイス。

このタイプの木目調プリントが施されたアルミブラインドは木目の木枠の窓に枠内付けするのと相性が良く、機能性と見た目の両立ができます。

1F 主寝室

主寝室には出窓があり、こちらもカーテンスタイルにて仕上げています。

ドレープ生地は当店オリジナルの「VA75-15」にて。



織りで表現したストライプとダークブラウンカラーが寝室を落ち着いた印象にしてくれます。

レース生地は同じくオリジナルの「コモドNL」をチョイス。



遮熱・UVカット・遮熱など多数の機能がついており、特筆すべきは「ウェーブロン」という繊維が用いられていることです。

日中・夜間共に外から覗かれにくい「遮像効果」を持つレースカーテンになり、生活道路に面した寝室の窓のプライバシーをしっかりと守るのにぴったりの生地です。

カーテンレールはTOSOの機能性レール「エリート」を使用しました。お色はカーテンの色に合わせてシックなダークマホガニーをチョイス。



半世紀以上マイナーチェンジを続けている超ベストセラーなカーテンレールなので、滑りの良さ・カラーバリエーションはお墨付きです。

さらにこの「エリート」にもギミックがあり・・・



ご覧の通り、こちらもLDKと同じく「両開き・片開き」を出来るようにしています。



仕組みはLDKと全く一緒、「片マグネットランナー」を追加してそこにカーテンをかけているだけ。

窓の右側にテレビを置く予定だったため、光の差し込みやカーテンが邪魔になるときは左にまとめられるよう工夫いたしました。

2F 子供部屋①

こちらはお嬢様のお部屋になります。

カーテンの柄はお嬢様ご自身がお選びになり、ポップでキュートなカーテンコーディネートになりました。

ドレープ生地はアスワンのフィンレイソンシリーズより「エレファンティ」をお選びいただきました。



フィンレイソンといえば1820年から続くフィンランド最古のテキスタイルメーカー。

そんなフィンレイソンの顔といっても過言ではないデザインが、像をモチーフにした「エレファンティ」です。



1969年、フィンレイソンと芸術デザイン大学が共催したデザインコンペでライナ・コスケラが、昔の家族写真の中で兄弟が持っていた手づくりの大きなゾウのおもちゃからインスピレーションを受けてデザインしたといわれています。

ブラック・ブルー・グレー・イエローの4色展開があり、お嬢様が選んだのはビタミンカラーのイエロー。



カーテンを閉じれば一面に広がる無数のゾウ、果たして何匹いるんでしょう?

色もデザインも見る人をポップな気持ちにしてくれる、そんなカーテンですね。

合わせるレース生地は当店オリジナルの「TD9533IV」を選ばれました。



七色のレインボーカラーの刺繍がストライプ状に配されていて、エレファンティを畳んでいる日中もお嬢様のお部屋をポップに彩ってくれます。

さらにこのレースは「ミラーレース」になっているので、高プライバシー効果・高UVカット機能付きになります。

窓辺の強い日差しをレースが遮り、エレファンティの日焼けを防いでくれるので機能性もばっちりです。



カーテンレールは1階寝室と同じく「エリート」をチョイス。

お色は木目がプリントされた「ホワイトグレイン」で、北欧調のエレファンティとも相性◎です。

2F 子供部屋②

お兄さんのお部屋はガラッと印象を変えてスタイリッシュなイメージに。

ドレープ生地は当店オリジナルの「ブリーズNL」をお選びいただきました。



ざっくりした織りとパステルブルーは男の子のお部屋によく合います。

レース生地は1階LDKと同じ「TD9032IV」をお選びいただきました。



ドレープ生地が無地を選んでいるので、レースは螺旋模様で遊び心を出すようにしています。

モダンな印象にした1階と同じ螺旋模様でも、使う環境や組み合わせるカーテンによって印象が大きく変わりますね。

もう一か所ある窓にはTOSOの調光ロールスクリーン「ビジックライト」を枠内付け致しました。



当初は掃き出し窓と同じくカーテンにする予定でしたが、クローゼットの折り戸を開けるとカーテンを押しつぶしてしまうことが現場採寸で判明しました。

お向かいの家にも比較的大きな窓があるため、採光・プライバシー保護が両立できるものを、奥行き約8cmの窓枠内に収めることが必須条件となります。

そんな窓にぴったりなのが「調光ロールスクリーン」です。



・調光時                   ・全閉時

通常のロールスクリーンは1枚生地を、「上げる(見える)or下げる(隠す)」しかできませんが、「調光ロールスクリーン」は前後2枚の生地をずらして調光ができます。

お色はカーテンに合わせてパステルブルーをチョイス、色を合わせるだけでもお部屋の統一感がグッと上がります。



生地は「コルトライン」シリーズからオールドブルーをチョイス。

調光ロールスクリーンの中でお買い求めやすく、それでいてカラーバリエーションの豊かなシリーズになります。

ゆうあいスタッフからのコメント



I様、施工例にご協力いただき誠にありがとうございます。

リビングのカーテン選びで、ドレープ・レース共に私がオススメで持参したカーテンを選んでいただき大変光栄でした。

カーテンがより美しく、かつ実用的になるようなレール選びやギミックを考えてご提案させていただきました。

I様のご新居での生活が、幸多い日々になることを心よりお祈り申し上げております。