長野県塩尻市 T様邸施工例
~ウィリアムモリスのある暮らし at ログハウス~
T様邸は、塩尻市塩嶺高原の別荘地にあるログハウスです。 住まわれて20年位、ずっとカーテンは無しで暮らされていたとの事。
ここにきて、寒さ対策やデザイン的にカーテンを付けたいと、ご来店頂きました。
そして、ウィリアムモリスのストロベリーチーフ(イチゴ泥棒)を店内で手に取られて気に入って頂けました。
ログハウスには多色使いのデザイン性が高いウィリアムモリスが似合います。 ただ、ウィリアムモリスの生地も、本国イギリスのものから、アメリカ製、日本の川島織物セルコンが作ったものなど、選べる選択肢があります。
イチゴ泥棒 ネイビーの3タイプ
ウィリアムモリス イチゴ泥棒 ネイビーの3タイプをご紹介致します。
①イギリス本国 輸入品 プリント生地 素材:綿100%
綿100%という事で、お洗濯はドライになります。 さらっとした感じです。
②川島セルコン製 ジャガード織り 素材:ポリエステル100%
こちらは先染めの糸を使用したジャガード織りです。深みが感じられます。 ご自宅の洗濯機でもじゃぶじゃぶ洗えます。
③アメリカ製 プリント生地 素材:綿100%
こちらは縦リピートが20㎝と柄が小さくなります。小物にお勧めですが、小さめのカーテンであれば、「あり」です。 写真ではわかりませんが、色合いは一番濃いものになります。
今回は、T様の御希望である防寒性とシックなお部屋の雰囲気を考えれば、プリント生地よりも生地の厚みが感じられる川島織物セルコン製のイチゴ泥棒がお勧めで、こちらでお決め頂きました。
ログハウスのカーテン施工方法
ログハウスは、しばらくの間は木が沈み込むセトリングという現象があります。
窓の上には、窓を設置する際ログが沈み込んでも影響がないように、窓の上に空間を作って幕板で蓋をしてあります。
幕板がしっかりとまっている現場は、写真のように幕板にビスを打つことも可能ですが、T様邸は、セトリングがほとんど終わっている事と、角ログでしたので(丸ログはビスが打ちにくい)ログ自体にビスを打ちました。
カーテンレールブラケットの通常の出幅ですと幕板にカーテンが当たるため、レールにスペーサーを入れてを1.2㎝ほど前に出しています。
ベランダ窓:フラットカーテン
ベランダ窓のカーテンは、片開きのフラットカーテンにしました。
それには理由があります。
片開きにした理由は、窓左側に暖炉があった為です。「生地を左側に寄せるのが家事などの危険から避けるべき」とお話しして了承頂きました。
故に生地を右側に片開きにしたいのですが、問題がありました。
それはポールをブラケット3コでレールを固定したいのですが、標準アイアンレールのブラケットでは片開きが不可能です。
そこでご提案したのが、TOSOクラスト19のブラケットスルー機構です。
リングランナーがブラケットにぶつからずスルーしてくれます。
フラットカーテンにもかかわらず、形態安定加工をかけさせて頂き、カーテンを閉じた時も綺麗です。
使用カーテン:川島織物セルコンFF1008(イチゴ泥棒)+TOSOクラスト19(キャップストップ ゆうあいオリジナル・スピア)
腰高窓:プレーンシェード
腰高窓には、カーテンでなく必要に応じて生地を下すことができるプレーンシェードをお勧めしました。
こちらも、ブラケットは幕板に打たず、直接ログにビス止めしました。
ウィリアムモリスが亡くなられて125年位になりますが、今でもそのデザインは愛され続けています。
そのデザイン、その配色、自然の草花に鳥が戯れ・・・。
やはり人は自然の中にいる時、一番の癒しを得られるのだと思います。
山の中のログハウスの暮らし・・・T様邸にはカモシカも訪れるのだと聞きました。
そんな自然と共存しているT様邸にウィリアムモリスのイチゴ泥棒は、さらなる彩を加えてくれる事でしょう。
使用メカ:プレーンシェード チェーン式 生地川島セルコンFF1008