長野県伊那市K様邸新築工事
~ナチュラルスタイルなリビング空間とロールスクリーンの操作交換~
長野県伊那市のご実家前にご新築されたK様。
設計事務所とのこだわられたご新居でカーテンのお打ち合わせにはしっかりとお時間を頂戴いたしました。
コロナ渦である為、店内でのお打ち合わせは一度、現地でのお打ち合わせとその後、メールでのやり取りで詳細までお決め頂いております。
リビング
オーク色の床材を使用されたリビング空間。
窓も大きくW2200mm、H2200mmのハイサッシとW600mm、H2300のスリット窓が南面に並んだレイアウトで開放感ある空間となっております。
窓高さが揃っていないのは設計事務所の手配ミスの様で設置後交換が出来なかった為、カーテンの設置で目立たないよう施工することに致しました。
・H2200mmの窓 ・H2300mmの窓
窓高さの差は約100mm程。
床から見ると気になりませんが近くにある天井を基準にすると段差を感じとても違和感に思います。
このまま通常通りにカーテンレールを設置してしまうとレールも段差が出来てしまう為天井から高さを合わせて設置する事といたしました。
天井近くからカーテンレールを設置する予定ではなかった為、専用の下地はなく柱、間柱から木材を取って施工しております。
設置後はあまり目立たなくなったと思います。
常にレースカーテンがある為カーテンの始まりが天井に統一された形です。
御施主様からも設置後窓の段差は気にならなくなったとご感想頂きました。
今回の御施主様宅は天井低めのナチュラルテイスト
お選びいただいた生地は当店ナイスプライスプレミアムよりリネン調をイメージしたトートからお選びいただきました。
トート4068
ポリエステル100%の生地ながら天然素材のムラ感を良く再現され透け感も程よく当店でも人気の高いカーテン生地となります。
若干光は通す非遮光生地ですがプライバシーもそれなりに守ってくれます。
レース生地はボイルの無地からTD9040NL
軽さ、柔らかさが特徴の生地で野暮ったさを感じません。
ボイルならではの生地感を楽しんでお使いいただけます。
カーテンレールはTOSOさんから販売されているアイアンレール:モノ16
カラーはブラックで施工しております。
落ち着きのあるインテリアの為、アイアンレールにて引き締め効果が期待できます。
又、最近販売されたレールの為、コテコテとしたアイアンレールというよりは現代モダンに合わせてスッキリシンプルなレールとなっており、今回のナチュラルな雰囲気にマッチしています。
キャップはエンドより3cm程外に伸びた少し可愛い目な雰囲気があります。
房掛けも柔らかな印象が…昔のアイアンレールとはかなりイメージが変わりましたね。
リビング階段、ロールスクリーンの操作変更
階段間仕切りでご用意させていただいたロールスクリーンになります。
設計から垂れ壁を用意して頂き、正面からロールスクリーンが隠れるようになっております。
真横にキッチンがある為、油煙や匂いが2階へ移らないようにする目的もあるようです。
誰でも開け閉めできるようチェーン操作で御注文頂きました。
丈の長いロールスクリーンなどは立った状態で開け閉めが出来るチェーン式が人気です。
K様も住むまでは問題なかったとおっしゃられたのですが住んでみてからは常に垂れ下がっているチェーンの存在が気になり、最終的にはプルコード式へ本体を交換させていただく事となりました。
・ チェーン式→プルコード式(プルハンドル)
交換作業自体はとても簡単です。
生地交換はよくあるのですがメカ本体の交換は稀なため作業手順を記載していきます。
作業①
・本体の取り外し
設置個所からロールスクリーン本体をブラケットから取り外します。
ブラケットに樹脂製のスイッチがあるので押して本体を引っ張ります。
作業②
・ロールスクリーンの生地を本体から取り外します。
チェーン操作ならチェーンを引っ張ると生地が出てきますので重り側を巻きながら出し切ります。(H寸法が短ければ巻かなくてもいいかもしれません。今回は2000mm有った為巻きました。)
シルバーの本体が見えたらストップです。
ロールスクリーンの本体と生地の間はパッキンで固定されているので外していきます。
ロールスクリーン引き出しテープを引っ張ります。
外せました。
作業③
・新しく用意した本体(スプリングキット)へ外した生地を取り付けます。
巻きつけ部分は共通部品なので取り外し前の様にハメていきます。
柔らかい樹脂でできたパッキンを溝に通していきます。
装着完了!
作業④
・スプリングを巻き本体へロールスクリーン生地を巻きつけます。
チェーン式と違ってスプリング式(プルコード式)は自動で巻き取られるため内蔵されているスプリングを巻かなくてはなりません。
巻き方も簡単。
本体横に取付いているキャップを外して
「ドライバー 強 弱」と赤文字で書かれた面の中心に+ドライバーを当ててひたすら回すのみ。(これによりスプリングが締まります。)
回す方向は強方向へ。
初期設定ですとかなり巻き取り作業が必要です。
ここで注意点なのですが電動ドライバーなどで巻きすぎるとスプリングが破損してします。
手回しでゆっくりと確認するか生地の巻き取りを細かく確認しながら巻く必要があります。
作業⑤
・本体の設置。
生地が巻ききれたら元の位置に設置しなおします。
設置後、巻き取りのスピードがゆっくり過ぎるようでしたらスプリングの巻き取りが足りませんので数回、強方向へ巻いて調整してください。
逆に早すぎると巻き取り後、ロールスクリーン本体へ負担がかかりますし、巻きずれの原因になりますので弱方向へ調整しましょう。
作業⑥
・巻きずれの確認
ロールスクリーン本体に生地を巻くと高確率で生地の巻きずれが発生します。
これです。
巻くたびにずれが大きくなる場合があります。
ひどいときは生地が本体にこすれて痛むことも…
そんな時は「巻きずれ調整シート」で調整しましょう。
透明なシールでずれのみえた方の巻き取りパイプへ直接貼っていきます。
(透明なシートなので見えにくいです。)
↓貼り付け後
ずれがなくなりました。
今回のロールスクリーンにはシールを2枚張り付けております。
ロールスクリーンには「巻きずれ調整シート」が必ずセットで入っており大体3枚ほどあります。
現場により枚数は変わりますので1枚ずつ確認しながら調整してみて下さい。
作業⑦
・操作部の取付
一緒に手配をした操作部分を取り付けします。
プルコード式の操作をオプション品でハンドルタイプにしていきます。
オプション:プルハンドル ブラスホワイト
二つの部品をくっつけます。
そして本体(ウェイトバー)へ取付。
キャップを外してから差し込んでください。
そして中心までもっていき固定。
裏に固定スイッチがあるのでハメます。
以上で交換作業終了。
時間にして10分程。
今ついているロールスクリーンの操作をどうしても変えたい場合ご相談いただいても良いかもしれません。
その際はぜひ購入店へご相談してみて下さい。
完成。
チェーン部分がなくなりスッキリとしました。
上げ下げに屈伸運動が必要になりましたが階段でしたらあまり苦にならないかもしれません。