お部屋コーディネート施工例#698

長野県茅野市 K様邸施工例

~シングルシェードの幕体交換とプーリー交換~

 

長野県茅野市に別荘をお持ちのK様。

K様邸のリビングには、豊かな自然を満喫できる大きな掃き出し窓が並んでいます。

とても日当たりの良い窓辺に取り付けられているシェードのレース生地が破れてきてしまったので交換したいとの事で、ゆうあい諏訪店にご来店いただきました。

今回は幕体の交換方法と、上げ下げできなくなったメカの部材交換方法を紹介致します。

シングルシェードの幕体交換

K様邸のシェードは、ドレープ生地とレース生地を1台のメカで操作するダブルシェードではなく、広めのカーテンボックスに、ドレープ用のシングルシェードとレース用のシングルシェードをそれぞれ施工してあるスタイルでした。



紫外線による劣化で破れてしまったレース生地の幕体を交換していきます。



シェードを、いちばん下までおろした状態で作業をはじめます。



シェードの裾には、おもりの役割をするバーが入っています。

このバーを、幕体裏側下部の右側または左側から取り出します。

バーは新しい幕体でも使用します。



取り出したバー↓



幕体裏の裾近くにある「コードキャッチ」に巻き付けてあるヒモをはずします。

(はずす際、ヒモに印をつけておくと良いのですがbefore写真を撮るのを忘れました。afterの写真の時に説明します)

これがコードキャッチ↓ メーカーさんにより形状は若干異なります。



→→

シェードの横幅に応じて数本ヒモが通っています。

すべてのコードキャッチからヒモをはずします。

はずしたら、シェード上部のマジックテープをはがして、幕体をメカからはずします。



メカからヒモが垂れ下がっている状態になります。



今回はすぐに幕体を取り替えるのでこのまま作業しますが、お洗濯してまた同じ幕体を使う時など、すぐに取り替えない場合は、ヒモをまとめて軽く結んでおくことをおすすめします。(ヒモの巻き上がりを防ぐため)

こんなふうに ↓



新しい幕体を、メカ上部のマジックテープに貼りつけていきます。

左端 ↓



右端 ↓



幕体裏側の「リングカン」に、上から順番にヒモを通します。

これがリングカン ↓



いちばん下のリングカン(コードキャッチの上)まで通します。



裏側の袋縫い部分の端から、先ほど取り出したバーを入れます。



ヒモの本数分すべて、それぞれのコードキャッチに巻き付けて固定します。

その際、古い幕体を外すときにつけた印を位置の目安にします。(before写真撮り忘れたところです)





実際に上げ下げしてみて、均等に上下するか、たるみなどがないか確認します。

生地によっては、何度かお使いいただいてたたみあがりのクセがつくまで、きれいにたたみあがりにくいことがあります。その場合は手で生地を整えてください。

レースの幕体交換が完了しました。

プーリー交換

ドレープ側のシングルシェードを操作すると、チェーンが空回りしてしまい、幕体がたたみあがらないとの事でした。

確認させていただくと、メカの中心部に通っているシャフトという銀色の棒を固定する小さいビスが外れてどこかにいってしまっていました。

シェードはこのシャフトがチェーン操作と連動して回転することによってヒモを巻き付け、生地がたたみあがる仕組みになっていますが、ビスが外れてシャフトがしっかり固定されていない為、チェーンを操作してもシャフトが連動して動かない状態になっていることが原因でした。

こういった場合、操作部「プーリー」をまるごと交換します(ビスだけの取り寄せはできません)

プーリー交換の方法を紹介します。 今回のメカはTOSOさんのものです。

ここがプーリー ↓ シェード裏側から見た状態



あらかじめ、新しいプーリーを取り寄せておきます。



メカの下部にあるビスをゆるめて、プーリーを外します。↓

→→

プーリーがはずれました。↓



新しいプーリーをセットしていきます。

①シャフトを差し込み、

②ビスでシャフトを固定し、(このビスがなくなっていた為チェーン操作とうまく連動しなくなっていた)

③プーリーをメカに押し込んでセットします。





チェーンをセットしていきます。

チェーンは、ボール部分の破損がある場合や、汚れが目立つ場合ご要望があれば新しく取り寄せますが、今回はとてもきれいな状態で破損もなかったのでこのまま使用します。

プーリーのツメをはずすとカバーがはずれ、 ↓



チェーンを通すくぼみ部分がでてきます。↓



ここにチェーンをセットします。

チェーンのボール部分をルーレットみたいにプーリーのくぼみにはめて、ゆっくり回転させるとセットできます。↓



この際、コネクターの位置に注意してください ↓



変な位置にセットしてしまうと、コネクターがストッパーのようになってしまい、幕体が上がりきらなかったり、下がりきらなかったりします。

メカをもとのブラケット(メカを取り付けるための部材)にセットします。

操作してみて、問題なく昇降できれば完了です。

ドレープ生地もレース生地もキレイに、問題なく動くようになりました。

ゆうあいスタッフからのコメント

K様、この度はありがとうございました。

施工例の掲載にもご協力いただき感謝しております。

日当たりの良い場所では特に、生地が紫外線をたっぷり浴びて劣化し、徐々に破れてきてしまいます。

デリケートなレース生地は直に紫外線を浴びることもあり、ドレープ生地よりも劣化が早いです。

K様邸のように、サイズも大きく、台数も多いと幕体交換も大変な作業かと思います。

シェードの幕体交換はゆうあい諏訪店・松本店にお任せください。

幕体の製作のみでも承っておりますので、ご自身で幕体交換をしてみよう!という方はこの記事を参考にしてみていただければと思います。

メカの劣化も激しい場合は、幕体交換ではなく、メカごとの交換をおすすめしております。スタッフにご相談ください。