長野県安曇野市間仕切り工事
~レンタル倉庫でのビニールカーテン工事~
安曇野市で貸し倉庫をされているF様。
インターネットを見てご相談いただき、設置施工を行わせていただきました。
倉庫自体はC型鉄鋼にて作られています。
農業用に作られた為か天井高も高く、柱の無い広々した空間。
倉庫全体を貸し出ししておりましたが一部のみレンタルすることになった為、空間を隔てれる様ビニールカーテンでの設置を御依頼頂きました。
カーテンレール設置
先述のとおり倉庫にはC型鉄鋼を基軸とした組み立て方なのでカーテンレールももちろんC型鉄鋼に設置していきます。
上から見ると下記のような柱の位置になります。↓
御依頼頂いた区間はこちら↓
L字で区切れるように設置していきます。
・
設置していくのはヒナカより出ている中量級レール「レクト30」
許容耐荷重は30kgもあり重量の有るビニールカーテンをしっかりと吊るすことができます。
又、アルミやステンレス材などさびにくい材質もある為、屋外工事でのマストアイテムとなります。
・
設置方法は二通り。
・短辺(直付け)
まずはC型鉄鋼の口の空いたヶ所へレールを挿入し直付けします。
写真の様にCの開口部が下を向いているためその中に設置していきます。
ただし、柱からの固定用のボルトが出ているため設置高さを合わせる意味も含めスペーサーをかましていきます。
短編になりますのでスペーサーの数は5つほど(レール全長は3m弱程)
テープでレールに固定したら下穴を開けビスで固定してきます。
横からの写真↓
レールがすっぽりと納まる形で設置できました。
・
・長辺(正面付け)
短辺は直付けでしたが長辺は正面付けにて設置していきます。
カーテンレールと一緒でブラケットを使用していきます。
長辺(5m程)の為ブラケットは8つほど、ジョイントを使用するため若干多めの数量となっています。
短辺と同じくC型鉄鋼の為、下穴を開けてからビスを揉んでいきます。
構造で使われているため穴を開けるのにも苦労しました。(ドリルビットが1本ダメに…)
水平に8つ設置したらレールの取付です。
今回は3mと2mのをジョイントして設置しています。
↓理由
5mの真物もありますが配送費の関係で高額となる為、通常配送で注文のできるレール(3m+2m)をつなぐこととなりました。
家庭用のカーテンレールと比べレール本体が固くジョイントの段差も気にならない事。
ランナーの滑車がかなり大きく滑走に問題がない事の二点を判断材料におすすめしております。(家庭用のジョイントや伸縮レールはおすすめしません。)
レールジョイント
レールジョイントに必要な部品はレール下の写真左、ジョイントカバーと写真右、継芯の二点になります。
レール断面 継芯挿入後
レール開口口に空いている円形の溝に継芯を刺し互いのレールをジョイントします。
ジョイント後カバーのネジを緩め、継ぎ目を中心に合わせカバーを被せてからネジを締め固定。
家庭用のレールと比較するかなり強固なつなぎ目の完成です。
レールへの設置になりますが長さがある為ジョイントしたレールの中心をもってブラケットに固定していきます。
ブラケットのビスを締めればレールの設置完成。
ちなみにL字の部分はこんな感じです。
段違いにしており2cmの差。
これよりビニールカーテンを掛けていきます。
ビニールカーテン設置
カーテンレール設置後はランナーの追加とビニールカーテンを掛けていきます。
レクト30でビニールカーテンを掛ける際は上写真のスナップランナーを使用していきます。
ランナーの先にカラビナの付いた強度と脱着性を揃えたものです。
他には
マグネットによる開閉のしやすさをサポートするマグネットランナーとキャップストップや
末端を固定するためのエンドキャップストップ、ショートスナップを使用しました。
・
ビニールカーテンの設置は縫製してもらったハトメにスナップをはめ込んでいくだけです。
全てハメていけば完成
設置はカラビナを通すだけなのでシンプルですが高い位置で重たいビニールカーテンを掛けるのは一苦労です。
大きさも長編の物で5000×2200程と11㎡あったので屋内のカーテンでは味わえない重量感が・・・脱着は簡単ですがその際はお二人で行うことをおススメいたします。
設置完了!
L字にて空間を仕切ることに成功いたしました。
全開時はこんな雰囲気に。
柱を設置していない為大きなものの移動も楽々です。
サイドのビニールカーテンの固定には黒の細紐を使用しました。
倉庫内につき風は少なく開け閉めのしやすい様細目にしています。
30cm間隔でハトメを付けているので柱などにバタつかないよう固定できます。
中央部
ビニールカーテンの接合部にも同じ高さにハトメが来るようにしているため紐での固定が可能です。
レール設置時に高さを2cmずらしましたがビニールカーテンの総丈で調整しています。
その為、上から二段目以降はハトメ位置全てが揃う仕様となっています。
又、生地の隙間を減らすための工夫としてハトメの位置を少しずらしています。
これにより直付けをしたカーテンレールの中心まで右側の生地が延びるのでぴったりと塞ぐことが出来ました。
・
丈も倉庫の勾配があった為、計算に苦労しました。
右側に水が流れる様勾配を取られています。
なるべく隙間の内容にとの御依頼だった為一番高い所を基準に1cm開けとしました。
・
使用した生地は星野商店より出ているデルマからET1600S
高耐寒、防炎、柔軟など高性能なビニール生地。
特に長野県の冬では気温が下がりビニール系に寿命を短める為高耐寒が必須です。
糸目も細かく耐久性に優れ柔らかさもある為今回の様に開け閉めが多いヶ所にピッタリです。
before after
何もない空間がカーテン屋の手によってビニールカーテン工事を施され、しっかりとした空間の確保に成功いたしました。
結合部分の隙間も最小限に抑えられたため今まで悩まれていた砂塵の流入からも解放されるはずです。
大開口ではございますがレールの滑走性により開け閉めもしやすく子供での操作も可能。
御施主様にも思ったよりしっかりとしていて驚いたと感激されました。
私はその言葉に一安心ですがやはり現場工事にはドキドキが付いて回る為、きれいについた際の満足感は一般のカーテンよりひとしおです。