カーテンの巾継ぎのこと

こんにちは、縫製所の遠藤です。

先日、松本にある「林檎の湯 おぶー」というお風呂に入ってきましたが、何種類かある内湯のうちに低周波のお風呂がありまして、低周波が出ている板の近くに行くとマッサージ効果があるものでした。お風呂に注意書きが書いてあったのですが、そのうちの一つにやみつきにならないようにと書いてありましたが、確かにやみつきになりそうでした(笑)

ブログの題に「カーテンの巾継ぎのこと」と書きましたが、今日はその通り、巾継ぎのことを書かせていただきます。

仕事で色々なカーテンを扱っているとカーテンは生地の継ぎ接ぎをするのが当たり前とついつい思ってしまっていましたが、お客様によってはオーダーカーテンとは継ぎ接ぎのない一枚生地で作ってあると思っているという方もいらっしゃるようです。残念ながら、カーテン用の(特に厚地用)生地は大体100cm巾か150cm巾の反物を使って作っています。輸入生地などは140cm以内の生地巾だったりすることもあります。

こちらがゆうあいの巾継ぎ機になります。上記に書いた通り生地巾は決まってしまっているのでこちらの機械で生地どうしを継ぎ合わせていきます。

左が厚地生地、右がレース生地の生地を継いだ写真です。レース生地は生地が透けてしまうので生地の継い部分がどうしても透けて見えてしまいます。レースの場合この生地を継いだ部分があるのが嫌な方は横使いの生地を選ばれると良いと思います。横使いの生地とは普通カーテン生地はカーテンの丈の長さでカットしていきますが、カーテンの巾の長さで生地をカットしていくことの出来る反物です。・・・カーテンの縦の長さに必要な製作生地が200cm~300cm以内ならばこちらの横使い生地を使うことが出来ます。

残念ながら厚地の生地ではこのような生地はほとんどないので、巾継ぎのないカーテンにしたい場合、製品巾100cm以内の2つ山使用であれば150cmの生地巾の反物を使うことで巾継ぎのないカーテンに仕上がります。

オーダーカーテンといっても製作する生地の反物の巾が決められたのになってしまうのでどうしても生地の継ぎ合せが生じてしまいますが、御容赦お願いします。