長野県下諏訪町 M様邸 施工例
~総柄刺繍の生地に遮光裏地をつけてカーテンとシェード作成~
ご自宅の一室のカーテンのお買い換えをご検討されているとご来店いただいたM様。
北側の陽のあたりにくいお部屋が明るく見えるような色味の生地をお探しでした。
生地だけ見ると可愛らしく明るい柄に見えても、実際にお部屋につけてみるとベースの色や柄に使われている色のせいで思ったより暗い感じがすることがあります。
最初にご検討されていた生地も可愛らしく、素材感のある素敵な生地でした。
北側で暗くてね、もう古い家だから・・・とおっしゃっていたのをきいて、わたしの想像の中では最初に決まりそうだったこの生地けっこうしっくりきていたのですが、実際おうちにお伺いすると思ったより明るく、私が想像していたような古さなど全く感じさせないかわいらしいお部屋でした。
そうするとあの生地は・・・。柄や柄の色はイメージ通りなのですが、ベースの薄い茶色と生地の素材感がお部屋の感じと合わせるには少し違うような気がしました。
M様とも意見が一致し、もう一度生地を探し直しました。
表生地
なにかあの部屋によさそうな生地ありませんか?との事で、ご提案できそうな生地を探しました。
遮光のプリント生地はイメージとちがうので、ナチュラルな素材感がありつつも上品で、華やかなかわいらしさのある生地。ベースは白っぽく明るく。そうたくさんはありません。
サンゲツの総柄総刺繍の生地はどうかなと思い、次回のご来店に間に合うよう巾なりサンプル(大きめのサンプル)を取り寄せました。
SC3247とSC3248
カタログで見た時はブルーが可愛い!とブルーで決まりそうでしたが、実際のサンプルを見ると
ブルーの方は葉っぱの色味が少し濃く、ブルーよりグリーンが主張しているように見えました。
クロスの薄いピンク色にも合うだろうと、赤いお花の生地に決めました。
裏地生地
さて、表地に使う生地はレーヨンと麻を使用している非遮光生地です。
さらっとした素材感は素敵ですが、夜照明をつけると光はもれてしまいます。
それで、遮光の裏地を付けることにしました。
透け感のある表地なので、裏地の色を拾いやすいという難点があります。裏地用の遮光生地はベージュがかったものが多く、M様も裏地を付けて表生地の色味が変わってしまうことを気にされていました。真っ白な遮光用裏地生地はラミネート加工されたものが多く、しっかり光は遮ってもツルツルした堅い、独特の手触りのものになってしまいます。
そのため無地の遮光生地で真っ白なものを探しました。こちらも巾なりサンプルをとって表生地と合わせ、表地への色のひびきや生地のやわらかさを確認しました。
スミノエ U―8253
白度の高い、遮光1級ドレープです。色違いもあり全4色。
裏地の縫製
今回使用した裏地は、表側は真っ白ですが、裏はグレーっぽい生地でした。
本来なら表の真っ白を窓側にするのですが、今回の場合はそうしてしまうとこの生地にした意味がありません。グレーっぽい色が表地から透けてしまうからです。
真っ白な方を表生地の裏側にくっつけるようにして縫製してもらいました。
表に裏地の色がひびくことなく仕上がりました!
小窓はシェードスタイル
シェードにも裏地を
レースカーテン
日中はレースカーテンで過ごされるので、レースもかわいいものを。
裾のカッティングと刺繍が素敵なトルコ製のレースカーテンを選ばれました。
お店にサンプルがあります。
ほんのりクリーム色がやさしい雰囲気。上部はギャザー仕様にして豪華な印象です。
セイディ 2541262 CH
玄関にも裏地付カーテン
玄関からお部屋に伝わる冷気をシャットアウトするため、扉の内側に裏地付きのカーテンを取り付けました。
お部屋と同じ柄で製作することも考えましたが、総柄でインパクトがあるので
同じにすると”やりすぎ感”がでてしまうかも、と無地の生地で製作しました。
上品な光沢が美しいシャンタン生地。こちらも生地感や色味を損なわない裏地をつけました。
表地:AZ-8276 裏地:TKY7226
お部屋につけたレースのクリーム色と合わせて色を選んだので統一感が出ました。