長野県岡谷市 株式会社M様施工例
~事務所ブラインドの修理<昇降コード交換>~
いつもお世話になっている長野県諏訪市の工務店様からのご紹介で、昨年末ご自宅のカーテンやアウトドア用の大きな車に敷くためのカーペットをオーダーしてくださったM様。
今回は、会社のブラインドの調子が悪いので見てほしいとご依頼いただきました。
ブラインド等、メカ物のお買い替え時期
ブラインドやシェード、ロールスクリーンなどのメカ物の場合、基本的にはご購入から10年以上経っているものはお買い替えをお勧めしています。
修理が可能な場合でも、また別の箇所の不具合が出てきたりして
今までお使いになったのと同じ年数、またトラブルなしでお使いいただける可能性は少ないからです。
今回のM様の会社の場合、事務所内に何台もブラインドがついており、そのうち調子が悪いのは1台だけでした。きれいにお使いいただいており、まだ状態も良いので修理でお願いしたいとの事でしたので、昇降コードの交換を行いました。
メンテナンスシールを確認
メーカーさんのメカ物には「メンテナンスシール」が貼られています。
メーカーさんごと表記方法は若干変わりますが、修理をしたい時や部材を取り寄せたい場合、このシールがあるとスムーズに問い合わせができます。
今回のメカは、立川ブラインドのシルキーです。
ブラインドのコードの色や太さも分かり、またメカの大きさも記載されているので、必要なm数コードを取り寄せることができます。
正常なコードと摩耗したコード
昇降コードとは読んで字の如く、ブラインドの昇降(上げ下げ)をする為のコードです。
本体の中に通っている2本の昇降コードのうち1本が、摩擦などにより摩耗して中心の細い紐だけの状態になっていました。
オレンジ色の矢印が正常なコードです。グリーンの矢印の方は周りの繊維が剥がれてコードが細くなってしまっているのがわかります。(とはいえオレンジ色の正常な方のコードも一緒に交換します)↓
昇降コード交換
まず、ブラインドの下のバー部分にはめられているカバーを外して、昇降コードの先端をひっぱりだします。
硬いのでマイナスドライバーを使ったりしますが、カバーは紫外線などで劣化してヒビが入っていたり、割れやすくなっているものが多いので注意が必要です。
古いコードがすでに本体から抜けてしまっている場合は、先ほどの下のバーのカバーのところから新しいコードをスラット→ヘッドボックス→操作部へと順々に、地道に通していかなければいけません。
今回はコードが抜けていなかったので、古いコードと新しく取り寄せたコードをつなげて作業しました。
上が古いコード、下が新しいコード↓
コードを軽くライターであぶり、まわりの樹脂が溶かして繋げます(火の扱い注意!!)↓
左右にひっぱっても連結部分が切れないことを確認します。
古いコードをグリーンの矢印の方向にひっぱると本体から古いコードが抜けていき、先ほどつなげた新しいコードと入れ替わります↓
先ほどまでバーのキャップ部分の方にあった新しいコードが、本体の中を通って右側から出てきたのがわかります(オレンジの〇がつなぎ目)↓
摩耗している古いコードやつなぎ目部分はスラット(ブラインドの羽)の穴などにひっかかりやすいので、少しずつひっぱって丁寧に作業します。
交換が完了しコードをカットする際、ブラインドを一番下まで降ろした状態のときにコードが足りなくならないように長さを確保します。(コードの長さが足りないとブラインドが下まで降りなくなってしまいます)
摩耗していない方の昇降コードも同じ要領で新しいコードと入れ替えます。
コードが全て入れ替わったら、最初に外したバーのキャップをしめます。
昇降の時に操作する(ひっぱる)部分も、交換した2本の新しいコードを結び、キャップを連結させます。
ブラインドの昇降コード交換が完了しました。