長野県 塩尻市 I様邸 新築カーテン工事
~夢のマイホームで趣味を最大限に楽しむ!~
塩尻市にご新築されたI様。
リラックスして過ごせる空間造りや、家事のしやすい動線の設計など、夢のマイホームに求めるものはお客様ごとに様々です。
I様のご新居には他では見られないような、I様のご意向が反映された空間があり、それに適した窓装飾のご提案をさせていただきました。
1F LDK
明るいホワイト系をベースにされているI様邸、広いLDKがより一層広く感じられるカラーリングですね。実際に室内にいると想像以上に開放感があり、それを感じさせているのは1間の掃き出し窓が2つ並んでいるからでしょう。
こちらの窓は長尺のカーテンレール1セットで2つの窓を覆うカーテンスタイルに致しました。
1セットのカーテンレールにすることでレールの見た目がスッキリしますし、左右それぞれの窓にレールを設置するよりもコストを抑えられるメリットもあるため、一間の窓が並ぶ箇所にはよくオススメしております。
そしてカーテンを大きく左右に開いた際はとても開放感に満ちております。
ホワイト基調のI様邸のLDKを、より一層明るく感じさせられるコーディネートに出来ました。
ドレープカーテンは当店オリジナル生地の「シオンIV」
柔らかな色味・手触りとデフォルメされたラウンド状の花柄が可愛らしい生地です。
レース生地もオリジナル生地の「TD9015IV」
透け感のあるレース生地ですので閉めていても圧迫感は感じさせず、また「ミラーレース」なので日中は外から中を覗きにくい機能も付いています。
1F 趣味室
I様邸の間取りで象徴的なのは、1階床面積の約四分の一を占めるほど広い「趣味室」です。
約15帖あるこの空間の使い道はなんと、ご主人様が使う「弓道場」とのこと!
通常は道場や施設に通わない限り弓を射ることなどできないですが、これを自宅で実現してしまうなんて、とても夢のあることではないでしょうか。「夢のマイホーム」の形として、趣味を最大限活かされた設計になっていますね。
(プライバシー保護のため編集しています)
そんな趣味室=弓道場から外に設置予定の的を射るため、窓は開口を広く取ることが出来るフォールディング窓になっており(間口はなんと335cm!)、I様は当初こちらにバーチカルブラインドの設置をご検討されておりました。
角度調整で視線のシャットアウトや日差しの調整ができること、1台で窓を覆いきれる製品を作成可能なことはバーチカルブラインドのメリットですが、一方で気になったこともございました。
①ルーバーの煽られ
バーチカルブラインドの生地(ルーバー)は風の影響でゆらゆらと揺れがちです。
よほどの強風がない限り畳まれたルーバーが煽られることはないと思いますが、的を射る際に気が散ったり、万が一ルーバーが射線に入ってしまって危険なのではないかと感じました。
②ルーバーの畳みしろ
バーチカルブラインドはルーバーを左右半分ずつあるいは一方へ寄せて開口します。その際は生地を寄せた「畳みしろ」というものが生まれます。カーテンを束ねた様子と一緒ですね。
趣味室の窓は右側がすぐに壁ですので、バーチカルブラインド設置の場合、畳みしろは左側一方へ寄せる方が練習の邪魔になりにくいです。
左側一方へルーバーを寄せた際の畳みしろ寸法はおよそ35cmほど、かなりのボリュームです。この畳みしろが窓にかからないようにするためには、窓から左手の壁側へ大きくレールを延長して、畳しろが壁側に納まるような計画にする必要がございます。
(この構想は後述する”段差問題”で不向きだったことが判明いたします)
これらの条件からより良い案はないかと考えて、I様にはロールスクリーンの2台取付という案をご提案いたしました。
ロールスクリーンは生地を巻き取る仕様なので、完全に巻き上げてしまえば弓を射る際に生地が射線に入る心配はございません。
また生地を上下させるだけの構造なのでバーチカルブラインドのような調光機能はございませんが、I様とお打合せする中で「弓の練習の際は生地を完全に巻き上げる、使っていないときは生地を降ろして遮光できればOK」というのがI様の求める条件だったため、調光機能の必要性はそこまで高くはないということも分かりました。
バーチカルブラインド・ロールスクリーンそれぞれのメリット・デメリットをご説明したうえで、今回はロールスクリーン案をご採用いただけました。
施工後の仕上がりです。
お選びいただいたのはTOSOのロールスクリーンより「TR-4444(サンドベージュ)」
さらっとした生地感と直射は遮りつつも採光も出来る「コルト」シリーズよりお選びいただきました。弓道場という厳かな空間には、目立たず馴染むようなお色のサンドベージュがよく合います。
またロールスクリーンには「製作可能寸法」というものがあり、W335cmのロールスクリーンを1台では製作不可だったため、2台に分割することと致しました。
2台を突き当てする中央部分は生地同士の隙間ができてしまいますが、フォールディング窓のサッシに丁度重なるため直射日光や目線が通りにくくなっています。
趣味室の窓でネックだったのが、趣味室が他の部屋より床が低いダウンフロアになっており、本来の高さ分の床が「上がり框」状に室内へ張り出していることでした。
特に向かって左側の壁からは室内側へ6cm程度張り出して段差になっているため、もしもバーチカルブラインドを施工していた場合、壁面上のルーバーは段差に干渉してしまい見た目も機能的にも不十分なものとなっていたでしょう。
「上がり框」状の床はサッシ側にも数センチ被っており、こちらは事情をI様にお伝えしてご了承のもと、ロールスクリーンを降ろした際に床にぶつからず、出来るだけ窓を覆うように製品幅を計算して手配・取付いたしました。
また趣味室には明り取り用の窓もございましたので、こちらも同じ生地のロールスクリーンを取付しています。
1F 家事室
家事室は奥様こだわりの空間、壁紙もカーテンも奥様のお好きな北欧調デザインを反映させたお部屋となっております。
毎日の家事の忙しさも、お好きな物やインテリアに囲まれていれば楽しい気分に変えてくれそうですよね。
やや小ぶりな窓でしたので使い勝手を踏まえてカーテンスタイルにて、生地は奥様のお好きなムーミンの柄をお選びいただきました。
ドレープ生地はスミノエ「A1024(デニムボーダー)」
アイボリーの無地ベースに、インディゴカラーで描写されるムーミンたちの冒険!
命綱をスナフキンとスニフに掴んでもらっているムーミンが・・・
あらら!
とてもポップなイラストで、まるでカーテンを絵本として見ているようですね。
レース生地はスミノエ「A1014(アンブレラ)」
透け感のあるレース生地に散らばる小さな赤い模様、よく見ると・・・
赤い傘をさしたミイちゃんが!
傘といえば雨、雨から連想させられる感情は冷たさや暗さ・寂しさだと思うのですが、軽やかな生地感とミイのシニカルで勝気な性格からでしょうか、そんな気持ちを鼻で笑い飛ばして、明るく楽しい気持ちにさせてくれるような柄ですね。
ドレープ・レース共にストーリー性のある、楽しい雰囲気のカーテンです。
こちらのカーテンは既製サイズの展開がありオーダーに比べてリーズナブルに出来るため、丈がやや長めになることをご説明の上、既製サイズにてご用意いたしました。
1F 客間
客間のカーテンはシンプルかつ機能的に、カーテンスタイルにてコーディネート致しました。
ドレープ生地は当店オリジナル生地の「ブリーズPI」
ツヤを抑えたさらっとした手触りで、ざっくりした織りながら遮光1級を備えた人気シリーズです。
ご家族の方や友人が遊びに来られた際に使う客間は、非遮光カーテンにするよりも遮光カーテンを選ばれる方がオススメです。使わない間はカーテンを閉め切ることで高い断熱性を発揮し、熱気・冷気の入り口にならないようにするという点でも優れていますね。
お色もほのかにくすみがかったピンクなので、ピンクと言えど子供っぽくなりすぎず優しい雰囲気に演出できます。
レースカーテンはLDKと同じ「TD9015IV」
I様邸の客間・LDKは隣家との距離が割と近いため、レースカーテンによるプライバシー保護性能はとても重要です。
裏面が反射性の高いミラー糸で織られている「ミラーレース」は日中だとほとんど室内の様子を視認することが出来ず、往来の多い道路に面した窓や隣家との距離が近い窓にはうってつけのレースカーテンです。
2F 主寝室
主寝室の窓はカーテン&プレーンシェードスタイルにてコーディネート致しました。
バルコニーにつながる窓はカーテンにて。洗濯物を干したり、外の空気を感じたいとき、窓から外へ出る際はスムーズに行きたいものです。
ロールスクリーンをはじめとするメカ物の多くはコードやチェーンを引っ張って開閉する構造なので、わずかな時間ですがメカを操作する時間が生じますが、カーテンはそういったメカ物の操作に比べると立ち止まる時間が少なく、外への出入りがスムーズだと言えます。
わずかな時間の差ではありますが、毎日の動作で感じ続けると大きなストレスに膨らみかねません。お客様の生活を考え、それぞれの窓に適した装飾をご提案しております。
逆に出入りのない小窓にはローマンシェードをお勧めして取付いたしました。
正方形の小窓の2連と長方形の小窓の2連、どちらもカーテンよりもスッキリしたスクリーンの方が似合う形です。そこでカーテン生地を使ってお仕立て可能なローマンシェードを選ぶことで、小窓をスッキリ見せつつ主寝室全体の統一感を上げるという両立を実現いたしました。
このスタイルのデメリットは、小窓のガラスは透明ガラスのため、一枚生地のシェードを畳み上げるとお部屋の中が丸見えになってしまう点です。
ローマンシェードを前幕+後幕の二重で仕立てる「ダブルタイプ」が理想ですが、コストが上がってしまうことが難点でもあります。
ですが小さな窓の目隠しは意外と多くの方法でカバーできてしまいます。
①カフェカーテン
テンションポール(突っ張り棒)に通すカフェカーテンなら、小さな窓でも簡単に目隠しができます。
カフェカーテンの繊細な生地感をお好きな方も多くいらっしゃるので、見栄えと手っ取り早さという点で非常におすすめです。
②型ガラス風フィルム
特殊なフィルムを貼ることで、透明なガラスを型ガラスのように変えてしまう方法です。
ご新居に住み始めると「ここは透明ガラスじゃなくて良かったかも・・・」というシチュエーションも間々ありますので、こういったフィルムでアフターケアすることが出来ます。
③ステンドグラス風フィルム
②の変化球というところでしょうか。
よりデザイン性に優れたステンドグラス風のフィルムを貼ることで、プライバシー保護とインテリアの意匠を一緒に上げてしまうという方法です。
こういった選択肢もI様にお伝えの上、この度は小窓にローマンシェードをお選びいただきました。
カーテン・ローマンシェードにお選びいただいたドレープ生地は、当店オリジナル生地の「ノハラIV」
ハリのある生地に草木の枝葉がストライプ上に配された柄、適度なツヤ感もあり様々な空間に馴染みやすいオールラウンダーなカーテンです。遮光2級も備えているので、寝室を適度に暗くさせたい方にもオススメの一枚です。
階段
階段の明り取り窓にはロールスクリーンを施工しました。
階段上に2か所設けられた小窓のおかげでI様邸の階段は明るい印象です。ですが夏場は日差しで熱がこもり、冬場は冷気の入り口になりやすい、季節ごとの影響を非常に受けやすい空間とも言えます。
I様はあらかじめそうなることを懸念されていたので、日頃の使い勝手を踏まえてロールスクリーンをご提案致しました。
窓は階段上約300cmの箇所ですのでカーテンでは手が届きません。調光ができるアルミ・ウッドブラインドを付けたいという声も聞きますが、構造的にスラット上に埃が溜まりやすく、掃除を怠ると埃だらけになってしまうのであまりオススメできません。
こういった手の届きにくい箇所こそロールスクリーンの出番です。
フラットな生地には埃が溜まりにくく、操作チェーンを長く設定すれば階段下からでも楽々操作ができます。そして直射日光を遮りつつも明るさを十分に維持出来る非遮光生地ロールスクリーンをお選びいただきました。
生地の遮光度合いは好みによりますが、「明るさ>断熱」であれば非遮光生地を、「明るさ<断熱」であれば遮光生地をお勧めしています。遮光生地は目が詰まっており非遮光生地に比べて断熱性が高いため、お住まいになられる方の希望に合わせて適した生地をご紹介しております。
I様邸の場合は階段の明るさを優先させるため、階段のロールスクリーンはTOSOのロールスクリーンで非遮光生地のコルトをチョイス。
TR-4448という品番で名前は”マスカット”
グリーンがかったイエローは直射日光を遮りつつ階段の明るさも確保してくれます。
ゆうあいスタッフからのコメント
I様、施工例にご協力いただきありがとうございます。
広い趣味室を最初に図面で見たときも驚きましたが、弓道のためとご主人様から聞いたときはもっと驚きました!
「ご自宅で好きなことができる」夢のマイホームに求める条件の一つだと思いますが、これだけ思い切ったことが出来る家は多くございません。
奥様の家事室は限られた空間の中で、奥様のモチベーションが上がるようなインテリアにされていることが印象的でした。
小さな物語のようなカーテンは、見ているだけでも微笑ましくなります。
「ストーリーのある家づくり」の中で、微力ながら窓周りのお手伝いをさせていただけたことを心からお礼申し上げます。
今後も困ったことがございましたら、いつでもご相談くださいませ。
この度は誠にありがとうございました。