お部屋コーディネート施工例#738

長野県東御市 M様邸施工例

~ドレーキップ窓のカーテン施工方法~

長野県東御市にご新築されたM様、リボーン様(長野市)のご紹介のお仕事でした。


リボーン様の住宅は断熱に拘り尽くしています。


数年前、小布施のご新築ご紹介頂き、冬に暖房の無い中カーテンの施工に伺った際も、意外と温かくびっくりしたものです。


そんなリボーン様の現場の窓には、断熱効果の高いサッシが入っています。 このM様邸もほとんど全部が高断熱のドレーキップ窓でした。


ただ、このドレーキップ窓はカーテン屋泣かせです。


そんなドレーキップ窓にご提案したロールスクリーン、カーテンの施工方法等をご紹介致します。


ドレーキップ窓のコーナー窓

ドレーキップ窓の動きは2通りあります。



①上部が手前に倒れる。 これは、風を入れたり換気をする為の開け方です。


カーテンを提案しにくい開け方です。 上部が倒れている際は、カーテンを開けておかなければなりません。



②右側か左側を吊元にして、手前に開ける開け方です。 今回は左側を吊元にしています。


カーテンを提案する場合は、畳しろのたまりでカーテンとぶつからないようにしなければなりません。


そして、ドレーキップ窓を開けるグリッブの出寸法を気にしなければなりません。



このように木枠より出ている場合は、基本的に付けるものを前に出さないと当たってしまいます。



今回は、冒頭のコーナー窓のドレーキップ窓は、12㎜のスペーサーで前に出してロールスクリーンの生地がぶつからないようにしました。



右側のロールスクリーンは逆巻き仕様にして枠内に入れました。2台のロールスクリーンの生地の隙間を少なくして、全く違う付け方の2台を並べても違和感が少なくなると思います。


2Fフリースペース コーナー窓



自然豊かな東御市のM様邸は、2Fであればレースは不要との事でした。


故に、2Fのフリースペースはロールスクリーン・シングルでご提案しました。


ただ、日差しが強いとの事で遮光生地でお選び頂きました。



TOSOのルノファブ遮光のTR-4108モスグリーンになります。 遮光1級(C)で素材感があり、価格的にもお値打ちな商品になります。



全15色からお選び頂けます。


リビング ドレーキップ窓


1Fリビングのドレーキップ窓は大きくて、図面で見て想像していたより大きく感じびっくりしました。



リビングはカーテンという事でお決め頂きましたが、上部の倒れ方が大きいのです。


この状態で使う時は、ドレープカーテンもレースカーテンは窓に当たらないように寄せていなければなりません。



これだけ大きく窓が開く場合は、この窓では左側にカーテンを寄せるのには無理があります。



この窓はカーテンはドレープもレースも片開きで右側に寄せるようにしました。


同じ空間のもう一つの窓も同様です。



こちらの窓は、左側に収納がある為、レールも左側に長く出せませんし、右側は壁だったのでカーテンは左側に寄せるしかありません。



窓はこのように旋回するので、完全にカーテンは左側に片開きにするしかありません。



このような開け方でつくるしか方法はありません。レースも半開きの状態の場合もありますが、これはお客様もご了解済で作らせて頂きました。


 


1F リビング 麻カーテン

そんな訳で、ドレーキップ窓のカーテンの付け方にはいくつかの制約がありますが、窓を開けなければこのようになります。


今回お選び頂いた生地は麻素材のものになります。


ドレープ生地 LINAS CL606



麻独特の風合いが素敵です。 こちらは、オリジナル商品になります。 サンゲツのようなメーカー品に比べお値打ちでもあります。


 


レース生地 LINAS CL514



麻というものには、厳密にドレープとレースの線引きがありません。


今回選ばれたレース生地は、ドレープに近い透け感があります。 要するに透け感の少ない生地です。


やはり本物は違います。


リボーンさんの無垢材を使った住宅に本当にマッチしていると思います。


2F 主寝室

主寝室もドレーキップ窓になります。


こちらも、2Fフリースペースと同じロールスクリーンにしました。



グリップの出が大きかったので、12mmのスペーサーを付けて前に出して生地が当たらないようにしています。



生地はフリースペースと同じシリーズのルノファブ遮光TR-4110インディゴをお選び頂きました。



こちらも遮光1級品になります。


 


2F キャットウォーク ロールスクリーン

2Fキャットウォークもドレーキップ窓のコーナー窓でした。


フリースペースと同じようにロールスクリーンをお付けしました。


吹抜窓ですので、床があるとはいえ気を付けて施工しました。



窓から見える木々の緑が窓を額縁として絵画のようです。


生地がフリースペースと同じTOSOのルノファブ遮光のTR-4108モスグリーンをお選び頂きました。



2F子供室 ロールスクリーン


2F子供室もロールスクリーンをお付けしました。



こちらもグリップに気を付けてブラケットスペーサー12mmで前に出し手お付けしました。



生地は他の部屋と同じルノファブ遮光のTR-4109ブルーグリーンを選ばれました。



子供室らしい明るい色で良いと思います。


 


ゆうあいスタッフからのコメント


難しい仕事って好きなんですよね。 ただ、神経は使います。


お客様がどうしたら喜んでくれるのか・・・


いつもそんな事ばかり考えています。


 


M様この度は本当にありがとうございました。


これからも末永く宜しくお願い致します。